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交錯する気持ち
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「っ・・んぁッ・・」
やばい・・・気持ちいい
「・・・新」
澄み切った濁りのないこいつの声で
頭が満たされて
「あぁッやっ・・・んッふぁッあァ」
身体に優しく落とされるキスが
その度に好きって言われてるみたいで
「あっ・・・めがねッ・・んッ」
優しい体温が・・・心地いい
「新」 “ 新 ”
“ 優しさで人を計ってはいけないよ ”
「っ!?」
急に・・・
会長の言葉を思い出してしまった
「新・・・」
「っ・・・あッやッ・・んぅッ」
優しさ・・・
俺は今 こいつに対して
何を求めているんだ?
「っ・・・」
振られたのに俺は会長の事が
まだ好きでいて
それなのに俺は今・・・
「新?」
こいつの優しさに縋り付いている
「・・・」
その時、俺の頬を冷たい何かが伝う
あれ・・・涙が
「あ・・・違っ・・・」
俺は誰を思って
誰を求めてこんな事してるんだ・・・?
目の前に居るのは俺の嫌いな奴なのに
俺はこいつの与えてくる快感と
優しさに溺れて
「ごめ・・「やめるなっ!」」
それでも
こいつの手を離す事が出来なくて
「や・・・やめんなよ・・・」
「・・・・・」
なに?・・・
今の俺って
「・・・怖い?」
違う・・・怖いわけじゃない
今のこいつは・・・全然怖くない
本当に全身で俺の事好きだって
言ってるみてぇで
「・・・怖く・・・ねえ」
でもそれが 俺の心を大きく揺らして
どうしていいか分かんなくて
「大丈夫だから」
「っ・・・んぁッ」
俺の事を本気で・・・
眼鏡は見てくれてるんだよな?
「っ・・ふぁッ・・ッ・・・あぁっ」
なら、俺は?・・・
俺は今こいつをちゃんと見てるのか?
「新」 “ 新 ”
あの人と・・・
重ねてしまってるんじゃないのか?
「っ・・・」
震えが止まらない
涙が溢れて・・・
「新?」
「っ・・・ごめっ・・・
ッ泣きたく・・・ねえのに・・・
勝手に・・・ッごめ・・・ん」
「・・・・・」
気持ちがボヤけて 曖昧で
最低な事をしてんのは 俺だ・・・
「っ・・・うっ・・・ごめっ・・・」
「泣いていいから」
「っえ?・・・ッ・・グズッ・・・ッ」
そう言うと眼鏡は俺の頭を撫でてきた
「これ以上は何もしない。
新が樹と俺の事で悩んでるのは分かるよ
そう簡単に割り切れる感情じゃねぇ事も」
「っ・・・なんで・・・」
「顔見れば分かる。
気持ちが整理付かねえのにこんな事して
俺に申し訳ねえとか思ってんだろ?」
「っ・・・・」
見透かされたみたいで
それでも眼鏡の言った事は本当で
何も返せなかった
「だから、今はこれ以上はしないよ。
新が俺の事ちゃんと見てくれる時まで待つから。
その代わり俺の前では
泣くのを我慢したりするな・・・
泣いて謝ったりすんな」
なんで・・・そんな事言うんだよ
「っ・・・別に・・・泣きたくて
泣いてるんじゃ・・・ッねぇ・・・」
「新」
「っ・・・」
耳に眼鏡の息がかかって
身体がビクンと跳ね上がった
そのあとすぐに全身の力が抜けて
ただ、しがみつく事しか出来なかった
「俺はお前の色んな顔が見たいし
お前の全部が知りたい
それを全部受け入れたい。」
「み・・・耳元で・・・喋んなッ」
じんわりと眼鏡の言葉が胸に響く
そして、俺のを擦る眼鏡の
手がまたゆっくりと動き出して
少し強さを増した
「っあッやぁッ・・・そんなッ・・・
強くしたらッ・・・ッ!」
「だから、今は気持ち良くなって」
そう呟くと、眼鏡はまた首に
キスを落としながら擦る速度を早める
「あぁッんぁ・・・やぁッ・・・」
「新・・・俺の名前呼んで?」
「ひッあぁっ・・・んぁッ・・・
やっ・・・なッ・・・なるッ・・・みッ」
「・・・ん」
「成海ッ・・・なる・・・みッ
・・・ッ気持ち・・・いいッ」
「新・・・」
抱きしめられながら眼鏡の名を何度も呼んだ
その名前を口にすると
眼鏡は少し切なそうに笑って
俺の胸に顔を埋めてくる
包まれる様にして俺はその快感に溺れた
「あッんんッ!やだッ・・・いやっ
イクッ・・・もッ・・・ッ」
「いいよ、出して・・・」
こいつが言った一つ一つの言葉が
全身に染み渡って
「っ・・・ふぁッ・・・あァッ!!」
頭ん中が
こいつでいっぱいだった
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