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俺の知らないこいつ
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あいつの手の中で絶頂に達した俺は
あのまま意識を手放した
そして今、多分夢の中
花が咲き乱れる草原で
目の前に綺麗な白馬が居て
その白馬に触ろうと必死に
追いかけてたんだけど・・・
熊に・・・行く手を阻まれて
辺りは一変して夜になって
何故かその熊に抱えられて
俺は眠っている・・・
夢の中でも寝るんだな・・・
いや、しかしこの熊なんか
誰かに似てるよな?
誰だ?・・・
というよりも、もふもふの毛皮が
体にぴったりくっついて・・・・
【ピピピピピピピッ・・・】
「熱い・・・」
鳴り響くアラーム音で俺は目が覚めた
起きるとやっぱりあの天井で
背中から全身に掛けて俺は汗だくだった
まだ開き切らない目を横にやると
やっぱり眼鏡が俺を抱き締めたまま眠っていて
「あれ・・・あの後・・・」
ボーっとする頭を必死に働かすが
何故か全身の怠さが抜けなかった
「つか・・・あちぃ」
なんでこんな熱いんだ?
今何月だ?
この時期ってこんな暑かったか?
「・・・ん」
「なんでお前は汗かいてねぇんだよ」
眼鏡から離れようとしたが
がっしりと抑えられていて離れられない
「おい・・・起きろ朝だ」
「っ・・・ん」
起きるどころが、こいつはまた
俺の肩に擦り寄ってくる
「熱いって!おい」
「もうちょっと」
なんだよ、もうちょっとって・・・
子供かよ・・・
「ん?・・・子供?」
まてよ、確か俺が熱から目ぇ覚ました時も
熱くて目が覚めたよな?
それで隣にはこいつが寝てて・・・
で、今も熱くて目が覚めたよな?
アラーム音は置いといて・・・
「それから・・・隣にはまたこいつ」
そっと、眼鏡の手に触れてみた
あったけぇっ!!
何?熱?俺の風邪移ったのか?
でも・・・顔色も普通だし
汗もかいてねぇよな?
「・・・眼鏡・・・お前もしかして」
「・・・・・」
「子供体温 ? (笑) 」
寝てる時にガキ並に体温が上がるあれか?
ぷぷっと、笑みを零した時だった
「ぬぉわっ!!」
腕を抑えられて、また天井を向いた
あれ、俺の上に眼鏡が乗ってる・・・
「新、うるさい」
「ちょっ!どけよ!」
「新がからかってくるからだろ」
「か・・・からかって(笑)・・・ません(笑)」
いや、だってこいつ
コーヒー飲めねえし、そのくせ
子供体温って・・・(笑)
「・・・ガキ(笑)」
「・・・・(怒)」 ピキッ
ありゃ・・・
なに?ピキって何の音?
恐る恐る目を上にやると・・・
「新・・・朝からそんなに俺と遊びたい?」
「え・・・」
俺を見下ろしながら微笑む眼鏡は
あの時の眼鏡で、目は笑ってなかった
「えっ・・・や、・・・」
「もう一回、イかせてやろうか?(怒)」
「ひっ・・・」
こ、怖ぇぇぇえええ!!
「・・・・」
で、結局あの後また、
こいつにイかされまして。
その後シャワー借りて・・・
「新、お茶と水どっちがいい?」
「・・・水」
今、朝ご飯を食べるとこなんだが
「そろそろ家出ねえと
間に合わないんじゃねえの?」
そう、今日は金曜日。
というわけで学校も当然ある。
色んな事が整理出来てねぇけど
学校には行かねえと・・・
「いいよ。今日は休む」
「はっ?何言ってんだよ」
「新、病み上がりだろ。
今日1日は俺の家に居ろよ」
「・・・」
どうしよう。
眼鏡がまだ変に優しいから
なんか、調子狂う
「俺も今日は休むから。」
「な、お前は学校行けよ!
出席日数とかあんだろ!」
そこまでこいつに
世話になるわけにはいかねえし
「いいよ。そんなの。
別に1日休んでも危なくないよ。」
「良くねえよ行ってこいよ。」
「・・・・お前と居たいし」
「ふぇ?」
「・・・・・」
え・・・何つった?
「はい、目玉焼きは醤油?ソース?」
眼鏡は何食わぬ顔で俺の目の前に
朝ご飯を置いてくる
「しょ、醤油・・・」
俺と・・・一緒に居たい?
「ん」
なんだそれ・・・
なんだよそれ・・・
朝っぱらから何言ってんだよ
「あ・・・さんきゅ」
醤油を受け取ると、
眼鏡は俺の向かいに座って
肘を付いて俺を見つめてくる
「・・・んだよ」
「・・・・別に」
箸を持つ手が震える
そんな、微笑ましそうに
眼鏡が俺を見るから・・・
「こ、こっち見るなよ」
「なんで?」
「・・・っ」
くっそ・・・恥ずかしい・・・
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