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嫉妬
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「ちょっ、痛いっておいっ!」
会長からの呼び出しが終わって
生徒会室を出ると、
眼鏡に強引に腕を引かれて
俺と眼鏡は空き教室に入った
「っ!いてぇって!」
「新」
教室に入るなり、
眼鏡は俺を壁に追い詰めて
じっと俺の顔を見つめた
「な、なんだよ」
教室は暗くて、
よく眼鏡の顔が見えなかった
「さっきの」
「え?」
「さっき、樹がお前にキスした」
眼鏡のその言葉に、
先程の出来事を思い出して
顔が熱くなった
「っ・・・あんなの・・・
会長は俺をまた試してるだけだ」
そうだよ。俺の気持ちを試してんだ
何ドキドキしてんだよ。
俺は会長に振られたんだ
会長の優しさにまた惑わされたら駄目だ
「なら、なんでそんな顔すんだよ」
「え?」
そんな顔?・・・
俺今、どんな顔してんだ?
「・・・ムカつく」
眼鏡はそう呟いて
俺に抱き付いてきた
「おいっ!離せっ何して」
「俺だって」
「え?」
ぎゅっと俺に抱き付いたまま
眼鏡は何やら小さく呟いた
「なに?・・・何て言った?」
「っ・・・」
あれ、眼鏡の顔が熱い?
「おい、お前なんか顔・・っ!!」
心配してやろうと思った矢先、
眼鏡は俺の服の中に手を入れてきた
「なっ、なにっしてっッんッ」
首にキスをされ
チュルっと言う音を立てて俺の肌を伝う
「ちょっまッ・・・んッここ学校ッ!」
「触らせんなよ」
「え・・・」
何?さっきからこいつの体
めちゃくちゃ熱い・・・
「んッあッやめっ、んぁッ」
「新」
両手で乳首を弄られて、声が漏れてしまう。
いつもなら、突き放すのに
なんで今、こいつを突き放さない?
「っ・・・あッやっッ」
どうしよっ
なんかこいつ様子が変だ
肌に触れてくる力が強くて熱い
「んッ・・・やっめッ」
「新・・・」
また名前を呼んで、
眼鏡の顔が近付いてくる
暗い中で与えられる快感に
俺の体が震え出した
「っ!!」
キスされるっ!?
そう思い、ぎゅっと目を閉じた
「・・・・」
「・・・・?」
あれ・・・してこない?
そっと目を開けると
眼鏡は俺から手を離して背中を向けた
「・・・っ」
「・・・へ?」
眼鏡が・・・やめた?
つか、キスしねぇのかよ!!
ドキドキしたじゃねえかよくそが!
いやまて、しなくて良かったんだよ俺の馬鹿!
「っ・・・どうしたんだよ、お前変だぞ」
と、俺も何そんな事聞いてんだよ
さっさとこっから逃げろよ
「妬いた」
「はい?」
なんて?・・・焼いた?なにを
「お前が樹にキスされて
告られて、顔真っ赤にしてたから妬いた。」
なに、どうしたのこいつ。
なんでこんなに今日は素直なの?
「な、何きもい事言ってんだよ!
大体、会長の、こ、告白も
本気かなんて分かんねえし!」
「あいつは本気だよ」
「へ?」
なんで、お前がそんな事わかんだよ
「・・・戻るぞ」
なんだよそれ、顔見せろよ・・・
背中向けんなって言っただろが
「待てよっ!おい眼鏡!」
廊下に出ようとした眼鏡の腕を掴んだ時、
眼鏡が振り返った
「・・・・」
「見んなよ」
「だって、お前・・・」
こいつの顔は、本当に嫉妬してる顔で
何故か俺まで顔が赤くなってしまう
「離せ」
「お、おう」
パッと手を離すと
眼鏡はそのまま教室に戻って行った
なんだよ、なんでお前がそんな顔すんだよ。
俺まで恥ずかしくなるじゃねえかよ
「・・・・っ」
今日の眼鏡は本当に変だ
キスして来なかったし、
珍しく途中で辞めたし。
「・・・あいつの体、熱かった」
俺の心臓も、さっきから変だ
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