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前にもこんな事が・・・
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俺が正式に生徒会に入って
初めて一人で会長に会う。
あれほど強く決心したのに
生徒会室の前に来るとやはり緊張する。
ごくりと俺は唾を飲んで
扉をゆっくりと開けた
「し、失礼します」
そう言って入ると、
会長が俺の顔を見て笑顔を零す
「おはよう新。今日は早いね。」
窓から入る朝日に照らされて
会長の笑顔はキラキラしてた
出会った頃の、あの時みたいだった
「会長、ちょっと話があって」
「ん?いいよ。どうしたの?」
にこっと笑って、机を挟んで俺を見つめる
「その、会長が俺に、」
「・・・・」
告白した事なんですけど。
っと言おうとするよりも先に、
「・・・会長?」
会長はいきなり立ち上がって
俺のネクタイを強く引っ張っり
俺は会長机に手をついた
「これ、なに?」
「え・・・」
会長の視線の先に目を落とすと
それは昨日、眼鏡に付けられたキスマークだった
「や、これは」
「・・・・」
やば、なんで朝気付かなかったんだ!
隠さねえで学校来るとか・・・
昨日の出来事を思い出して顔がカッと熱くなる
「また、成海にやられたの?」
ボソっと会長がそんな事を言った
「ち、違っ・・・わなくは、ないです」
小さくそう呟いて、俺は下を向いてしまう
すると、会長はネクタイを離して
俺の方へと近付いてきた
「無理矢理またそんな事されたんだ」
「違います!これは・・・」
会長が言った事に、つい大声で返してしまう
「か、会長・・・俺は」
そう言い掛けた時だった
「っ!?」
グイっとまた体を引かれて
シャツのボタンが飛んだのが分かった
会長に、制服を剥ぐられ、
俺の上半身が露わになる
「ちょ、何して」
「へぇ。・・・体中にキスマークね。」
「は、離して下さい」
必死に会長の手を解こうとするが
強く手を抑えられて、
会長の左手が腰に周り、逃げられなくなった
「どうしてだろうね。
前にも一度、成海が新に付けたこれを見たけど。
その時は別に何も思わなかったのにな」
ボソっとまたそんな事を言った
そして会長は俺の首元に顔を近付けてきた
「会長っ、離っ」
「今はどうしようもなくむかつくね。
これが新の体に付いていると。」
そう呟き、いきなり俺の首に吸い付いてきた
「ちょ、会長っ!!やっ・・・」
会長の唇が首に触れて、
強く吸われた瞬間、芯を付くように
ズンとした痛みが襲った
「やめっ、会長!!」
必死になって会長を引き剥がすと、
冷たい視線が俺を刺した
「一つくらい。僕のにしてもいいよね?」
「っ・・・何を」
ジンジンとする首に手をやり、
棚のガラスに映る自分を見ると
それは、一番目立つ場所にある
眼鏡に付けられたキスマーク
その上から、会長はまた跡をつけたんだ
「っ、んだよこれ」
擦っても、擦っても取れない。
赤く皮膚が染まって行くだけだった
「嬉しいでしょ。僕の跡」
その言葉に、少しだけムカついた
「会長!俺はもうあいつの事が」
「言うな」
「っッ!」
振り向いて叫ぼうとした瞬間、
今度は会長の手が俺の口を塞いだ
「新。それを言うのはまだ早いよ」
会長のその目に
ゾクっと、背筋が凍るのが分かる
「成海よりも、優勢で居ると思っていたけど、どうやら
そうもいかなくなったみたいだね。」
「っ、!」
耳に会長の息がかかる
やがて会長は口から手を話して
頭を抑えられて引き寄せられる
会長の顔が近付いてくる
キスをされる!?
「やめっ」
そう言うと、会長は俺の顔すれすれで
ぴたりと止まった
「新。この僕を本気にさせたんだ。
これから覚悟してよ。」
そう呟いてまた近付いて来る
「会長っ、待っ!!」
ぎゅっと目を閉じた時だった
「白昼堂々。セクハラしない」
その言葉が聞こえ、会長は動きを止めた
「お前が俺に言った事だろ?」
あれ、この声・・・・
「樹」
やがてその声のする方へ目をやると
「まさか、このタイミングで来るとは思ってなかったよ。」
扉に肩を付いて、こちらを睨んでいる
俺の、今はもうよく知った顔
「おはよう。成海」
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