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地獄の文化祭の開始
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学校中が賑やかだった。
もちろん、俺のクラスも。
開始ギリギリまで更衣室に篭っていた俺は
女子に無理やり腕を引っ張られて
他の男子の前に出てこらされた。
「渋谷っ!?」
「・・・んだよ」
別の男子も女装をさせられてて
ほんと、これのどこがいいんだか
「お前っ、やべぇよ!まじ似合い過ぎっ!」
「おいおい手錠とかまであんのかよっ
つか、エロくね?タイトミニとかっ」
「脚細ぇな!女みてぇ」
「渋谷っ!抱かせてっ❤︎」
「お前ら全員シネ」
ほんと、何が良くてこんな格好
他の男子は王道のメイド服やら
猫耳セーラー服やら、女装にしては
普通の格好してんのに
「・・・なんで俺だけ(怒)」
「お前顔可愛いもんなー(笑)
まぁこうなったらやるしかねぇって!」
肩をバシっと叩いてきたのは、隣の席のダチ。
逆転喫茶が嫌だとか言って、俺に文句つけてきたのに
「ノリノリじゃねぇかよ。・・・
つか、お前そのガタイでバニーちゃんはねぇだろ」
目が痛えよ
「何を言うんだよっ!
俺は結構気に入ってんぞこの格好!」
ふんと胸を張ってそう言ってっけど
それただの変態だろ・・・
「・・・・文化祭って怖え」
あれ程嫌がっていた男子の脳みそまで洗脳してしまうとは。
「はぁぁぁぁ・・・」
俺だけ負のオーラを纏ったまま、店は開店。
客がわやわやと入ってきた
「客の心を捉えられるのは
もう渋谷君しかいないからねっ」
開店と同時に、一人の女子が
耳元でそう言ってきた
「は?なんで?」
「他の男子を見て!本人達は喜んでるけど、
あんなのでお客さんが取れるわけないでしょっ」
・・・・・・それ酷くね??
「ま、まぁ・・・確かに」
けど、言われてみれば確かに
他のダチの女装は、正直言って目が痛い。
「頼んだわよっ渋谷君❤︎」
バチっとウインクをされて
女子は颯爽と客の元へと行ってしまった。
「ねぇねぇ君〜、男2名、席に案内してくんね?」
その時、ポンっと肩に手を置かれ、
そのまま振り向いてみると
「おわっ!なになに??
ちょーエロい子いんじゃん❤︎」
「むさいだけの女装野郎ばっかじゃなかったな❤︎ラッキー❤︎」
「・・・・・・・」
ああ、ほんと最悪
肩に置かれた手を掴んで
振り払おうとした時、
さっきの女子と目が合って
鬼のような目つきで
あの決めゼリフを言えと口パクされた
「おねぇーさん❤︎」
「・・・・・・(怒)」
掴んだ手に力が入ったが、
俺はこのクラスの女子がはっきり言って怖い!
この男を投げ飛ばしてぇけど
そんな事をしたら俺は殺されるっ
「て、手を離して下さい」
「ええ〜?なんでぇ?いいじゃん❤︎」
くそ、うぜぇ
反射的に睨もうとしたら
男の背後から、これまた女子の殺気を感じた
「は、離さないような悪い人は・・・」
もう、やるしかねぇ
どうでもいい!
「逮捕しちゃうゾ☆(このくそ野郎)」
とにかく、前半と後半のシフトが
終わるまで、やり切るしかない(泣)
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