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暗闇の中で
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「ちょっ、お前っ」
新の言った言葉が、
本音からのモノだとしたら
「人来るってッ・・・」
「・・・いいよそんなの」
「良くねぇ・・・っ耳元で・・・喋るな・・・」
本当に、嫉妬してくれてたなら
「新」
「・・・な、なんだよ」
少しは、期待してもいいんだよな?
「好き」
暗闇の中で、小さく呟いた。
新の言った言葉が嬉しくて
今も俺の服をぎゅっと掴んで
俺が好きと言った途端に顔を熱くさせて
恥ずかしくて、小さく震える体が可愛くて
「好き・・・大好き」
ただ、溢れてくる気持ちだけが
口から零れた
「も、もういいっ・・・は、恥ずかしいからやめろ」
前はうっせぇとか。
黙れとかしか言わなかったのに
今はそう言っては、俺の言葉に応える様にして
新から体を擦り寄せて来る
「可愛い・・・」
それが酷く愛しくてたまらない
「・・・・おい・・・眼鏡」
「ん?」
ふわふわした気持ちに浸って
暫くまた新を抱き締めていると
いきなり新にそう呼ばれて、少し顔を起こした。
その後すぐに新が胸倉を掴んできて、
急に下に引き寄せられた
「っ??」
少しだけ、場所はズレていたけど
唇に柔らかい感触がしたのは分かった
その柔らかい感触が離れると、
新はまた俺の胸に顔を埋めた
「・・・・・あ、新?」
名前を呼ぶと、少しビクッと体を跳ねらせて
きゅっと、俺の背中に手を回してきた
「今のって・・・」
「っ・・・」
キス・・・・・・だよな?
「新、さっきの」
「う、うるさい・・・気まぐれだ
勝手に体が・・・動いた、だけだ」
「・・・・・」
また詰まる様にしてそう言ってるけど
声、震えてるし・・・
それに、自分でキスしたくせに
さっきより体熱くなってるし
「別に・・・したくてしたんじゃ・・・」
必死に俺にしがみついて少しだけ震えてる
重なった肌から心臓の音が伝わってくる
小さくて、荒々しい音・・・
「ふっ・・・」
どうしよう・・・すげぇドキドキする
「な、なに笑ってんだよ」
「別に。」
本当に可愛過ぎだろ・・・お前
「なぁ新。手、出して?」
「は?・・・なんで・・・」
「いいから・・・」
俺の言った事を不思議に思いながら
新は俺に手を出してきて、
その手を掴んで、手の甲に優しくキスを落とした
「なっ、なにして、・・・」
初めて新からキスをしてくれた
暗いせいで、表情は見れなかったけど
嬉しくて、心臓壊れそうだ
もっと、もっと欲しくなる
「足りない」
「は??」
そう言葉を吐いては
新の指を口に含んで優しく舐めた
暗い中で、見えない快感に戸惑う様にして
新は小さく声を漏らし始める
「ちょっ、・・・んッ・・・
くすぐったいってッ・・・お、いッ」
突然の事に体をくねらせる新の腰に、左手を回して支え
右手で新の手を掴んで、舌でその指の間を舐めては吸った
舌先で指の腹を撫でると
新はビクビクと体を震わせた
「っ・・・んっ・・・ぁッ・・・」
必死に抑えようとするその声だけが
俺の耳に響いてきて
止まらなくなりそうだった
「新・・・」
「んっ・・・っ・・・な、・・・るみ」
「・・・なに?」
不意に新に名前を呼ばれて
指から口を離すと、少し息を切らしながら
新がまた俺を下に引き寄せた
「っ・・・新?」
「・・・・・・・て」
「え?」
何かを言ったみたいだけど、
小さくて聞こえなかったから、もう一度
今度は俺も少し顔を屈めて耳をすました
すると、俺の服をまたきゅっと掴んで
新は小さく呟いた
「・・・口にも・・・して」
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