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そんなとこで繋がりが
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20分も休憩を延長させてしまった俺は
ペナルティとして、客を午前の2倍取れと
ノルマを言い渡された。
ぺったりと肌に張り付くこの忌々しいタイトスカートを
今はもう履き慣らしている。
あと30分もすれば、演劇の準備で
やっとここから抜け出せる。
それまで、この変態共の相手を
適当に済ませておけばいいだけのこと。
ノルマはあと2人。
今相手している奴を早く追い払って
次に来たやつを適当に流せば
俺は解放される!
「お客様1人入りまぁす❤︎」
そして、男が出て行くと同時に、
ついに俺の最後の客が入ってきた
「い、いらっしゃいませぇ」
地面に目をやったまま
引きつる顔でその男を席に案内して
メニュー表を渡した
「ご、ご注文はいかがなさいますか?」
さっさと食って、さっさ帰れ
目線をその男の手にやって
なるべく顔を見られないように
適当な接客をしていた
ほんと、ずっと男の相手をしてたから
頭の中はイライラでいっぱいで
今にも爆発しそうだった。
「じゃ、“ 君 ”で。」
「かしこまりましたぁいっぺん死んで来い」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・」
やばい・・・・
やってしまった
イライラを一本の糸で繋いでいた俺は
この男が言った言葉に反射的にそう返してしまった
時が止まったのが分かる。
背中から感じる女子の殺気も
「ぁ・・・・す、すみませ」
とにかく、謝らねえとっ(汗)
「ぷふっ・・・(笑)」
勢いよく頭を下げて、謝ろうとした時
「なに頭下げてんだよ」
「は・・・・ぃ?」
頭の上から聞こえて来るのは、
どこか聞き覚えのある声
「俺だよ」
そして、ゆっくりと頭を上げてみると
俺が、一番良く知る人物の顔があった
「久しぶりだな、新♪」
「あ・・・秋人???」
肘を付いて手の甲に頬を乗せ
にこりと笑う俺の中学の時のダチ
「な、なんでお前が」
「なに?親友の文化祭来て悪りぃの?」
いやいやそう言う事じゃなくてさ・・・
よりにもよって、なんでこんな時に
「つか、お前似合い過ぎだろ(笑)」
何て、タイミングで来てくれてんだよボケ!!
「鷹中のトップがまさか女警「ぎゃあぁぁぁあ!!」」
秋人が言いそうになった言葉を
奇声で掻き消して、ギロリと秋人を睨んだ
「あほかっ!その呼び方すんな!」
「は?・・・・あ、あぁ。悪い」
周りを気にする俺に、秋人はそれを悟ってくれて
俺は一度、大きく深呼吸をして落ち着いた
「・・・・で。なんで居んだよ」
「さっき俺言ったよな?(汗)」
・・・・そうか、そうだった
別に他の学校の奴らも来てるし
秋人が居てもおかしくは・・・
「て・・・いや、おかしいだろ
俺この日が文化祭なんて言ったか?」
最近忙しくて連絡なんてしてねぇし
秋人が俺に連絡もよこさねえで来るなんて、
そんな事あるわけねえ
「あ?んー、いや。別の奴から聞いた」
別の奴?
この学校に俺以外で、秋人にダチなんて居たか?
「別の奴・・・」
“・・・ぼ、僕の、友達です・・・”
その時、大崎のあの言葉を思い出した
「おま・・・まさか」
大崎の言ってた・・・ダチって
「??」
秋人に確かめようとした時だった
「渋谷君!!」
1人の女子が俺の名前を呼んで
何やら慌てながら駆け寄ってきた
今日はほんとに良いタイミングで邪魔が入るな。
二つ以上の意味で
呼ばれた方に体を向けて、
少しため息をついて女子を見た
「なに?客取りならもうノルマ終わるぞ」
「違う違う!!そうじゃなくて!」
俺の前に辿り着くなり、
膝に手をついて息を切らす女子が不思議に思えた
「お、大崎君知らない?」
「は?」
大崎?・・・あいつは宣伝係だろ?
と言うか、大崎が居るなら俺も
話ししてぇんだけど。(秋人とダチかどうか)
「知らねえよ?
適当に校内ウロついてんじゃねえの?」
「それが!さっきから探しても居ないの!!」
・・・・は?
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