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新しい嵐の足音
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ほんま、ようやく面倒くさい転入手続きが終わって
やっと学校に顔出しに行けると思うたのに
「桐島の奴、どこ行ったがよ」
理事長に挨拶するために
朝から学校へ行こうとしよったのに
まさかあいつと人混みの中で
離れてしまうとは思わんかったわ
「いかんなこりゃ・・・」
桐島、とんでもなく方向音痴やのに
こんな都会のど真ん中で迷うたら最後
あいつ骨になって見つかるがやないろうか・・・・
どうしようかと、暫く足を止めて
頭を悩ませよったけど
「まっ、いっか♪」
とりあえず学校で合流したらいいか
あいつもそこまでアホやないし
携帯のマップでここまで来れるやろ
とりあえず桐島の携帯へ
“学校で待ちよるき❤︎”とメールを打ち
パタンと携帯を閉じて校門を通った
「俺だけ理事長のとこ行っても
いかんやろうし、まずは校内を適当にフラついてみよっと♪」
ルンルン♪と、職員室に向かい
校内への入出許可を貰いに行こうとした
「ふぉっ!なんじゃこの長い廊下はっ!」
あの時は人が多くてそんな事気にもせんかったけど
「ほんま広くてデカイ学校やな・・・」
ふむふむと、関心しながら校内を見渡した
ここで二年間、楽しめる事があればえいがやけどなぁ〜
文化祭はまぁまぁ面白かったし、
なにせあの演劇の子、可愛かったわあ
桐島の事なんか頭からポイっと放置して
俺はスキップをしながら学校の中を進んで行った
あの子が何年生か、はよう知りたいし
もっかいちゃんと話ししたいしなあ〜
「けんどあの子、ちょっと声低かったな・・・」
少しだけしか知らないあの子の事を考えながら
俺はまたスキップをして廊下を進んだ
これから始まる俺の新しい人生❤︎
ほんま楽しみでにやけて来たぜよ❤︎
ふんふふん♪と鼻歌を歌いながら
職員室が目の前に見えてきた
「待ちよってな、俺のお姫サマ❤︎」
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