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いつまで経ってもライバル視
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ちょっとまて、これはもしかして
「眼鏡、それって」
「あ?」
お誘いというやつか!?
「俺達そんなっ、今更泊りとかっ」
俺は眼鏡に向かって腕を伸ばし、
手をブンブンと振った
「?・・・なにテンパってんだよ」
いやいやテンパってねぇよ!
びっくりしただけだよ!
お前がさらっとそんな誘いしてくるから!
セックスなんて所構わずして来たくせにっ
そんなお前が・・・
家という最高の場を提供してくるなんて・・・
「お、お前・・・何か企んでんな?」
ご丁寧に家に招待するとか
眼鏡らしくないっ!!
「はぁ?何言ってんだよ」
「お前が何言ってんだよ!!
なんで俺がわざわざてめぇの家なんか「デート」」
「・・・・へ」
目をつり上げて、眼鏡の胸倉を掴もうとしたら
また眼鏡は少し照れた顔をして
何やら眼鏡には似合わない言葉を言った
いや聞き間違いか?
デートぉ?
「土曜にどっか行こうぜ。
そんでそのまま俺の家に泊まれよ」
「は・・・」
やばい・・・なんだこれ
胸がまた・・・ドキドキしてくる
「日曜は家でゴロゴロして
まぁDVDでも観ながらさ・・・」
なんで、今日のこいつはまともな事を言って来るんだ?
そしてなんで照れてんだ?くそ可愛いじゃねえかよ
「新?」
「へ・・・」
「どう?恋人らしい事してぇんだけど」
こ、恋人っ!?
「お、おお・・・ぉお」
眼鏡の顔が目の前にズイっと来て
俺は無意識にコクコクと頷いた
「じゃ、決まりな。
観たいDVDとかあったら言って。
あと土曜、どこ行きたいとかある?」
今、俺の耳には眼鏡の声しか入って来なくて
眼鏡以外の周りのものが真っ白く見えて
頭ん中がぽけーとしてくる
「新?聞いてんの?」
お泊り=セックスって考えてた自分が恥ずかしい
デート・・・お泊り・・・
恋人・・・こ、恋人・・・
やべぇ、なんかにやけるかも・・・
「新!」
「どぉわっ!」
いきなり眼鏡に顔を掴まれて
無理矢理また眼鏡の方を向かされた
ぼけっとしてたからついびっくりして
大声を出してしまった
「な、なんだよ」
「だから、どっか行きたいとこねぇの?」
行きたいとこ??・・・
「どこって言われても・・・」
いやカラオケはもう嫌だし。色々とトラウマ。
他に勝負事が出来るとこ・・・と言えば
(新はまず眼鏡に勝ちたいみたいです)
「あ・・・」
「どっか思いついた?」
「お、おう」
なんだ、あるじゃねえかよ
この眼鏡と、サシで勝負が出来る場所
(新よ、デートである事をお忘れなくね)
あの場は俺の領域であり
全て俺の得意分野!!
バシっと眼鏡に指をさして
俺はどーーーんと胸を張った
「はんっ、てめぇの負けるツラが目に浮かぶぜ」
「は?・・・負ける?」
あそこなら、色々あるし
眼鏡の苦手な物だって一つはあるはずだ
いいぜ。デートしてやるよ
そのデートでてめぇを盛大に負かしてやんよ!
「ゲーセン行こうぜ!!」
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