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睡眠は第一
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眼鏡に対決を申し込まれ(お泊りデートのお誘い)
その日から俺は
寝てない (ㅍ_ㅍ)。
「渋谷?お前目赤いぞ」
机に両肘を着いて、安定の
碇司令のポーズを取る。
「集中してんだ俺は」
ダチが声を掛けて来たけど軽く流し
明日のシミュレーションを頭の中で何度も繰り返した
「はんっ、眼鏡め。」
俺をデートに誘ったのが運の月だぜ。
(いやそこ運の『尽き』ね、新!ちゃんと寝て!)
「うし、あとは今日の放課後・・・
馬鹿巨人に歴史を・・・」
正直なところ、ここ三日間
巨人にどこを教えていたか覚えてない。
まぁ適当に教えていた訳じゃねぇし
あの巨人が本物のアホじゃなければ
俺が教えたところは理解出来てるはずだ。
「あ・・・今日は幕末のとこか」
幕末なら、あいつも少しは興味あるだろ
坂本龍馬の話しくらい少しは知ってるはずだ・・・
「よい、しょ・・・と」
怠く重い体を起こし、
図書室に資料を探しに行こうと立ち上がった。(勉強には熱心)
が、足がフラフラする。
流石に三日寝てねぇのは体にくるな・・・
けど、今日を乗り越えたら
明日には眼鏡と対決だ
「っ・・・」
燃えろ俺の闘志っ!
「っしゃああああ!!」
カッと目を見開いて、拳に力を入れ
俺は図書室まで早歩きをした。
⚠︎こないだ廊下走ったら会長に怒られた
「渋谷ー!お前今日、日直だぞ!」
「えっ」
(早送り)▷▷
15分後■
「ったく、無駄な時間食っちまったぜ。」
日直なんてすっかり忘れてた。
とりあえず日誌を先生に提出して
その帰りの足で図書室に向かった
「あの巨人も、少しくらい待ってくれんだろ」
図書室に入り、日本の歴史本が並ぶ本棚をジッと見渡した
俺は頭はいいけど(自分で言う)
流石に全部を覚え切れてる訳じゃない。
うる覚えの部分は、もう一回ちゃんと
復習しねぇと思い出せねえからなあ
「ん?あの本まだ読んでねぇな」
棚の上から四段目にある
“ 幕末を生きた男たち ”という本に目が行き
本を取ろうと手を伸ばした
「〜〜〜〜っ!」
とりあえず全力で背伸びをする
「ふんぬぅ〜〜っ!!」
ようやく中指が本に触れた
「ふぬぅぅぅうううっ!!」
⚠︎しばらくお待ち下さい
「・・・・はぁっ・・・・・ふぅ。」
踵を地面に着けて、肩の力を抜き
額に流れる汗を拭き取った
あ、本?本ならもちろん・・・
「・・・・と・・・」
取 れ な か っ た よ 。
「チッ」
くそ、ムカつく!
なんで男子の平均身長に本棚合わせてねぇんだよ!
あんな高い場所
取れる訳ねぇだろ嫌がらせか!?
「ムカつくっ!ムカつくぅ〜っ!」
なんで眼鏡との対決の前にこんな
イライラしなくちゃなんねんだよ!
「くそ、諦めねえぞ!」
またその本に手をぐぐ〜っと伸ばした
その時
俺の背後から手が伸びて
取ろうとしていた本をスルリと本棚から抜いた
「はい。この本で合ってる?」
「あ・・・ど、どうも」
意図も簡単にその本を取り
俺の方へ差し出してきたのは
「って、会長っ!?」
いきなり目の前に現れた会長を見て
大声を出して少し後ずさりをしてしまった
「ふふっ、新。ここは図書室だよ?」
そんな俺を見て、会長はにこにこ笑顔で
俺の口に指を当ててきた
「私語は厳禁。もう少し静かにね?」
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