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最悪の目覚め
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夢を見た。とてもいい夢だった。
新とキスをする夢
新に沢山触れる夢
すぐに夢だって分かったけど
あまりにもリアルな肌の感触と
僕を包む暖かい熱に
このままずっと夢の中に居たいと思ってしまった
むしろ夢でなら、新に触れてもいい
現実ではないのだから
新を傷付ける事もない
この空間でなら、新を愛してもいいんだ
“ いっちゃん ”
「・・・っ・・・はぁ・・・」
だけど、次第にその夢は薄れてきて
「・・・っ・・・ぁ・・・ん」
新の姿がだんだんと変わってきて、
視界が少しずつ開けてきたかと思えば
「お、目ぇ覚めた?」
「・・・っ・・・ひ・・・の?」
眠ってしまった事を酷く後悔した
「な、・・・なにして」
起きてまず状況を頭の中で整理した
目の前には、新ではなく日野。
そして、僕の制服は前のボタンが全て外されていて
手はネクタイで縛られている
ソファに押し倒されたまま
上に日野が乗っかっていて
僕のものを口に、咥えて・・・いる
「って日野っ!何してっ」
咥えている??嘘だろ・・・
状況を把握した僕は
慌てて体を起こし、日野を拒もうとした
「っ!」
その時、咥えられたものに硬い何かが当たり
その衝撃がビリっとした電流のような感覚となって
僕の全身を走った
「あぁーあ。もぉ〜!いっちゃんが
いきなり起き上がったき歯当ててしもうたやん」
僕のものから口を離して
日野はそう言った
「っ・・・日野・・・」
まさか、あんなにいい夢からの目覚めが
こんな最悪なものだとは思いもしなかった
「そんな睨まんといてや。
誘ってきたのはいっちゃんやで?」
「は?・・・」
何を言って・・・
「っ・・・ちょ・・・日野!」
何の説明も無いまま、
今度は手で僕のそれを上下に擦り上げてきた
日野の体を力の限り押して抵抗するが、
僕より体格がいい分
片手で簡単に封じられてしまった
「日野っ・・・やめろ!・・・」
「やめる?やめてえいが?
いっちゃんだって勃ってきちゅうやん」
「っ・・・」
最悪だ・・・
舞園の言った事がこうも的中するとは
「・・・くっ・・・ぅ、」
まさか寝込みを襲って来るなんて
ここまで軽い奴だとは思って無かった
「ひ・・・のッ・・・やめないと、怒る、よ・・・」
キッと睨みを効かせ日野を威嚇する
手は縛られているけど
自由が効かない訳じゃない
殴ろうと思えば殴る事だって出来る
出来ればそんな事はしたくないけど
「ぁ・・・うっ・・・日野」
とにかく、早く退いてほしい
早く僕から離れて欲しい
「いっちゃん・・・」
日野が首筋に唇を押し付けてくる
そして軽く吸い上げられ、その感覚が
また背筋を伝って全身にゾクっと響く
「っ・・・や、め・・・」
気持ち悪い・・・
日野が僕の肌に触れて来る
新じゃない体温が僕の体に移ってくる
「日野っ・・・いい加減に」
「日野やなくてさ」
「・・・え・・・」
「龍って呼んで」
いきなり、日野は僕の顔に近付いてきて
いつもとは違った少しだけ低い声でそう呟いた
「なぁいっちゃん」
日野の、僕を真っ直ぐ見つめる瞳に
僕は不覚にも、目が逸らせなかった
「俺を、“新”の代わりにしてや」
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