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警戒心
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今日は新と街に出掛けて映画を観て
勝負を申し込まれてゲーセンに行った
デートにしてはちょっと色気足りねえ気はしたけど
新と一緒に居るとそれだけで俺は楽しかった
特にゲーセンな。
ほんと、いつまでも俺を勝負の対象として見てんのが
新らしくて面白い。
正直ゲーセンとか初めて行ったけど
やっぱり俺はすんなりと新に勝った
俺を必死に負かそうとしてくる新は
本当に可愛かった
「おい。何にやにやしてんだよ」
机に肘をついてふっと笑っていると
新は眉を歪めて俺を見てきた
「いや、今日楽しかったなぁって思って」
「は?」
俺がそう言うと、新はポっと頬を染める
「新は楽しかった?」
「・・・ま、まぁまぁ」
「ん。なら良かった」
その返事を聞くと、俺もスプーンを手に取って
先程作ったオムライスを口に運ぶ
「つか、オムライスってどうなんだよ。女子かよ」
「なんで?定番だろ」
「・・・そうだけどさ・・・」
オムライス嫌いだったのか?
「美味しくない?嫌いだったか?」
ふと、そんな事を思って新に聞いてみた
「嫌いじゃねえ・・・むしろ好きだ」
すると新はまたスプーンいっぱいにオムライスをすくって
口にパクパクと運びだす
「・・・美味すぎて腹立つ」
「ふっ・・・そっか」
スプーンを咥えたまま、
上目遣いで俺を見てくる新は最強に可愛い
「・・・なぁ、新」
「な、なんだよ」
ある程度オムライスを食べ終わった新に
また俺は声を掛ける
「今日一日俺を見て、どう思った?」
「へ?」
俺は今日一日新を見ていた
新はずっと視線を俺に向けてて
触って欲しいと目で訴えていた
「どうって・・・」
新はスプーンを置いて考え込んだ
「・・・う〜ん」
その考え込む顔を見るとまた口元が緩む
学校ではツンツンしてんのに
さっきだって俺が料理してたら
後ろから抱き付いてきたりしてさ
ちょっと油断し過ぎなんじゃねえの?
まぁ可愛かったからいいけど
「や、優し・・・かった」
ふふっと笑っていると新はボソっと呟いた
「優しかった?」
「優し過ぎて・・・ムカついた」
そう言って、今度はあの強気な目で俺を睨んで来た
けど、頬は赤く染まってるし
そんな顔で睨まれても怖くねえのに
「優しく出来てたなら良かったよ」
「は?」
「まぁ食べろよ。まだ残ってんぞ」
「・・・・おう」
そう言ってオムライスを指差すと
新はまたスプーンを持って食べ始める
・・・そろそろ、いいかな
「ちょっとコンタクト外して来るわ」
そう言って俺は席を立つ
「??・・・おう」
急に席を立った俺を見て
新は少しだけ不思議そうな顔をした
「すぐに戻るから」
振り向いて、また新に微笑んだ
付き合い始めて、新は俺に対しての警戒心を全く見せなくなった
「ほんと・・・警戒心無さ過ぎ」
デレてくる素直な新は確かに可愛い
俺を求めて、触って欲しいとオーラに出して
シたいって思ってんのバレバレ。
「やばいな。可愛いわ」
洗面所に着いて鏡を見ると
自分の顔がにやけているのが分かる
「・・・俺もシてぇよ」
早くお前に触りたいし
早く俺でお前を満たしたい
「けどやっぱさ。今日のお前は警戒心無さ過ぎだよ」
ふっと笑みが零れる中
眼鏡を掛けて俺は洗面所を出た
あんなに顔を赤くして
今日の俺を優しかったと言った新
俺を信じきって、その優しい俺に抱かれるのを
期待して待ってる可愛い奴。
だけど俺は最低な奴だよ。
デレてくる新も好きだけどさ
俺はお前が嫌がってる姿も好きなんだよ
「・・・っ・・・め・・・がね」
やがて新の元へと戻ると
スプーンは床に落ちていて
新は自分の体を強く抱き締めていた
顔は真っ赤に火照っていて
体はブルブルと震えている
その新を見て俺はまた笑みが零れる
「な、なんかっ・・・さっきから、俺の体っ、へ、変だっ・・・」
「ん?・・・何が?」
なんて、しらばっくれて笑ってみせた
震える新の頬に触れると
それだけで新はビクっと体を跳ねらせる
自分に何が起こっているのか理解出来てない新は
涙で潤む瞳を俺に向けてくる
「め、めがねっ・・・な、なにこれっ」
新の体は更に熱を持って
体をくねらせ始めた
「効いてきたんだよ。薬」
「え?く、・・・すり?」
「ふっ・・・新」
「っ・・・??」
お前はさっき、今日の俺は優しかったと言った
「お仕置き。始めよっか」
さて、もう一度同じ事が言えるのだろうか・・・
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