アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
悲哀
-
空気中に舞う小さなホコリに
窓から光が射し込みキラキラと光る
その光の中
僕の下で喘ぐ新はとても綺麗だった
『愛してる』と呟くと
新のナカは一層キツく絞まって
僕を締め付けてくる
この感じ・・・
本当はこんな形では味わいたくなかった
「ん、・・・ぁ、かい・・・ちょ」
目を覆ったネクタイに
ジワリとシミが滲んで行く
「っう、ヒッ、ク・・・も、やめっ・・・」
新は泣いてる
「・・・やめない」
「ひっ!や、っ、動か・・・ない、でっ」
新、もっと泣いてよ
「ぁっああ、やだっ・・・なるっ、成海っ」
「・・・っ」
「たすけ・・っぁあ、っく、ぁっ・・なる、みっ」
それでいい
成海を思い出して
もっとあいつの名前を呼んで
「は、ひぁ・・・な、る・・・っい、やめっ」
僕は成海とは正反対の性格だ
「・・・嫌なのに感じてるの?」
「ち、違っ!ぅぐっ、んッ」
だからね・・・君が新にまず何をするか
僕には簡単に分かるよ
「ここ・・・気持ちいいでしょ?」
「はっああぁあ!っ、ぁあ、やだっ!いや、だっ」
中を少し強く擦ると、
新は体を大きく仰け反った
ビクンビクンと肩が揺れ
口から唾液が零れ落ちている
「ふふっ・・・可愛いよ」
成海、お前はまず新の体に
自分を覚え込ませようとするよね?
「か、ぃ、・・・ちょっ・・・」
「もっとしてほしいんでしょ?」
こうやって新の体を縛って
言葉で何度も攻めて思考を混乱させて
「っ、ぁん、や、違っ・・・うっ・・」
「違う?何が?」
「ひぃあっ!ぁ、んっ・・・」
こうやって、新の良いところに
強く酷い刺激を与える
新はこの感覚をお前だと覚え込んでしまっているから
視覚さえ奪ってしまえば
あとはお前がしているように愛撫し
触れるだけで新の体は簡単に快楽に堕ちる
「うっ・・・ぁ・・・あっ、んぁ」
僕なら、こんな体にさせなかった
「好きだよ・・・新」
こんな風にお前が今まで、何度新を抱いたのかと
考えるだけで虫唾が走るよ
「愛してるよ・・・」
僕はもう二度と触れる事は許されない
「か、・・・いちょ・・・ん、ぁっ、は、ぁん」
「僕を嫌いだと言って」
「っえ・・・ぁ、なっ、・・・」
やっと大好きな人に触れる事が出来ても
「嫌いって言ってよ・・・」
後は嫌われるしか無いんだよ
「ん、んぅっ、んっ・・・」
「・・・・」
僕がそう言うと、新は首を横に振った
痛く苦しい快楽の中で
必死に何かを言おうと口をパクパクさせている
「・・・僕はまだ君が好きなんだよ」
「ん、んっ・・・ぅあ・・・」
「君を好きでいる限り、僕は君の幸せを願えない」
「・・・っ、・・・うっ・・・」
「新が僕を拒んでくれない限り
・・・僕はまたこうやって君を傷付けてしまう」
「・・・ぁ・・・ちが・・・」
だから、僕を嫌いになって
二度と君に近付けなくなる程
顔も見たくなくなる程
僕という存在を君の中から消してよ
「新・・・愛してる・・・僕は君しか愛せない」
何度殺しても溢れてくる思いを
君に止めてほしいんだ
「・・・お願いだから・・嫌いだと言って」
もうこれ以上君を泣かせたくない
「ん、んぅっ・・・」
「・・・・っ」
また、新は首を横に振った
「か・・いちょ・・・」
そして、新は縛られた両手を伸ばして
僕の事を呼んだ
「し・・・ってます・・・」
「・・・?」
「お、れ・・・本当は、まだ会長は・・・
俺の、事・・好きで居てくれてるって
心のどこかで、思って・・・ました・・・」
「・・・・」
「だけど、俺っ・・・ヒッ、クっ・・・ぅ、
あいつの事が・・・好き、だから・・・
会長の気持ちには、応え、られなくて・・・グズっ」
・・・新・・・
「でもっ、会長の事も・・・俺は好き、なんです・・」
「・・・・・」
好き・・・・
その言葉を聞くと、胸が締め付けられた
一層ズキズキと痛む胸をギュっと握り締めると
また新が僕に手を伸ばしてきた
「嫌いに、なんてっ・・・なれませ、ん・・・」
「・・・っ」
新は・・・僕が好き・・・・
でもその好きは、成海とは違うモノ
「そんな好きは・・・要らないよ」
だから余計に、僕は辛いんだよ
「っ!!ぁ、やっ!やめっ!」
また新の中を強く突き始めると
僕の方へ伸びていた手が下に落ちた
「もういいんだ・・・」
「えっあぁ・・・??な、やっ」
この先、僕と君の思いが交わる事は無い
「ひっ!いたっ、い・・・かいちょっ、やだっぁあ」
この気持ちのまま、この先ずっと、
新と成海を見続けるくらいなら
「嫌いだって言って・・・」
二人に酷く拒絶され、嫌われた方がマシだ
「嫌いっ・・・に、なれま・・・せ、んっ」
「・・・っ」
どうして・・・っ
僕は今君に最低な事をしてるんだよ?
「かいちょっ・・・これ、以上はっ・・・もっ」
この事を知れば、成海も僕を許してはおかないだろう
「新・・・」
だけど、君が僕を許してしまったら
「好きだよ・・・愛してるよ・・・」
僕は自分が許せなくなる
「愛してる・・・誰よりも愛してる・・・」
「ふぁっ・・・ぁ、あ・・・やっぁあ」
好きなんだ・・・君が好きで
好きで好きでたまらないんだよ
「・・・苦しいよ・・・新」
こんなに君が好きなのに報われない自分が
哀れでどうしようもないんだよ
「っ、?ぁ・・・か、いちょ・・・」
あんなに暖かかった君への思いが
大切にしたいと思っていた気持ちが
今は苦しくて切なくて
「もう新を好きでいるのは・・・辛い」
胸が裂けそうになる
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
214 / 617