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会いたい
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会長が何度も耳元で囁きながら
俺の中を突いてきて
やがて会長は俺の中で果てた
終わるとすぐに俺から体を離して
重なっていた会長の体が離れると
離れた場所から、冷たい空気が肌を突き抜けた
体が痙攣して、寒くて
痛くて立ち上がれない
「・・・っ・・・ぅ、・・・」
「・・・・」
・・・どうしてこんな事に
「・・・新」
「ひっ・・」
会長が俺の頬に触れると
全身がガタガタと震え出した
「さわっ・・・やめ・・・っ」
「・・・・」
「ぁ・・・いやだ・・・」
まだ視界は塞がれているままで
手首に巻かれたネクタイが外れると
俺は自分の体を抱き締めて小さく身を縮こませた
逃げたいのに、体が動かない
資料室の空気が肌に浸透して
寒くてまた体がブルブルと震える
「僕を許さなくていいよ・・・」
「・・・っ、え・・・」
ガチガチと歯を鳴らせていたら
会長はそう呟いた
「これで本当に終わりだから」
「・・・な・・・会長・・・」
終わり?・・・
「会長!」
そう言われた後、パタリと会長の声が聞こえなくなって
俺は慌てて目のネクタイを取り
部屋の中を見渡した
「っ!」
暗かった視界が一気に明るくなると
目がチカチカして少し痛かった
視界が慣れ始め、会長の姿を探すが
そこにあの人は居なかった
「・・待て、よ・・・・・・」
こんな事をして、終わりだなんて
「・・・なんだよ、それ・・・」
勝手にこんな事して
気が済んだら勝手に居なくなるのかよ
「・・・ゔっ、・・・くっ」
先程の感覚が体に残っていて
また体が震え出す
立ち上がれなくて、上半身を起こしたまま
窓から射し込む光に目をやった
「・・・・・」
ポツンと取り残された部屋の中で
ただ窓の外を眺めた
不思議と涙は止まっていて
乱れた制服を肩から着直した
だけど会長の言った言葉を思い出すと
胸がまた酷く苦しくなる
「・・・・・・っ」
何がいい先輩、いい後輩だ
あの頃と何も変わってなかったじゃねえか
「・・・馬鹿だ・・・俺」
辛さと苦しみから抜け出せていたのは俺だけで
会長はずっと苦しかったんだ
苦しい思いをずっとしてたのに
それを知らずに俺は笑い掛けたりして
あいつの話ばかりして・・・
あの人がどんな思いで俺と居てくれたかなんて
全然気付いてやれてなかった
「・・・・・・ぅっ・・」
あの時の苦しさが戻ってきて
息が詰まりそうになる
ずっと信じていた人に
絶対こんな事をしないって信じていた人に
俺は犯された
会長のおかげでとか・・・
会長が居たからとか・・・
「っ・・・う、・・・」
自分に都合良く考えてただけで
俺があいつと過ごして居た時間を
会長はずっと・・・
「・・・・・・」
・・・駄目だ・・・やめよう
もう考えたくない・・・
「・・・・・・帰ろう」
・・・・会いたい
「あいつ・・・電話出る、かな」
俺が会長に抱かれたって知ったら
眼鏡はどうするんだろう
「はは・・・嫌われるかな・・・怒る、よな?」
震える手で携帯を取り出して
まだ一度も掛けた事のないあいつの携帯番号を押す
発信ボタンを押すとすぐに
呼び出し音が流れ出した
それと同時に、心臓がバクバクと脈を打ち始める
「・・・他の男に抱かれたって聞いたら・・」
会長に・・抱かれたって聞いたら
お前は俺をどうするんだろう・・・
そう考えていたら
やがてコール音が途切れた
『・・・はい』
「・・・」
そして、電話の向こうから聞こえる声
その声を聞くと、止まっていた涙が
またボタボタと溢れてきた
『新?・・・』
「・・・・っ・・・」
あいつの声だ・・・
「ふぇっ・・・めがねっ・・・」
俺の大好きな・・・お前の声・・・
『は?何泣いてんの?どうしたんだよ』
俺が泣いてるとすぐに気付いた眼鏡は
心配そうな声でそう言ってきた
「っ、んでも・・・ない・・・」
俺、・・・お前に合わせる顔ねぇよ
『何でもねぇならなんで泣いてんだよ。
今どこ?そっち行くから』
会いたい・・・顔が見たい
抱き締めて欲しい
だけど・・・
「まだ・・・学校・・・」
『学校?・・・じゃ、待ってろ。すぐに行くから』
会長とシたって聞いたら・・・
お前は俺を・・・
「こ・・・来なくてい、い・・・」
『は?』
嫌だ・・・嫌われたくない・・・
「・・・な・・なるみ・・・・」
『?・・なに?』
「っぅ・・・」
もう綺麗な体って言われなくてもいい
「会い、に・・行っても・・・い、い?」
どんな事になったとしても
俺はお前の側に居たい
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