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同じ事は繰り返しやってくる
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どもっス。
オレ、秋人さんのダチの土屋那央(つちや なお)
通称つっちーっス!
んで、いつもオレの隣に居るのが
川下和希(かわしも かずき)
通称カワちゃんっス!
オレ達はサブキャラなんスけど
今回はオレ達の回って事で大目に見て下さい!
明日から冬休みと言うことで
今日は彼女❤︎のカワちゃんと
二人でラブラブお泊りなんスよ❤︎
最近は秋人さんに言われて
ずっと不良集団を追ってたから
カワちゃんとラブラブ出来なくて
ちょっと寂しかったんスよね。
けど、今日はお泊り!!
この時間の街の見回りが済んだら
真っ直ぐ帰ってカワちゃんときゃっきゃうふふを・・・❤︎
「ふふ〜ん❤︎」
「・・・??」
「あっ、なんでもないっスよ」
にやにやしてたら
上目遣いでカワちゃんが
オレの顔を覗き込んできた
いや、覗き込まれた❤︎
もうカワちゃん無口なのに
目でものを言ってくるから眼力ハンパ無くて
それが可愛い過ぎて・・・ぅはっ❤︎
あぁああ!早くラブラブしたいっス!
「・・・・」
「あ、そうっスね・・・」
心の中でカワちゃんを抱き締めてたら
急にカワちゃんは下を向いて
少し申し訳なさそうな顔をした
カワちゃんは本当に無口だけど
オレはもう何年も一緒に居るから
何が言いたいかとか分かっちゃうんスよね
カワちゃんがなんで
申し訳なさそうな顔をしたのかは
多分、秋人さんの誘いを断ってしまったからっスね
「カワちゃん❤︎」
「!!」
「今度は秋人さんと忍ちんも誘って
四人で鍋とかどうっスか?」
「・・・・・(喜)!」
ニコっと笑ってそう言ったら
カワちゃんも天使を超えたエンジェルスマイルで
笑ってくれた
そして、夕方の街の見回りが済んだから
そろそろ家に帰ろうとした
帰ろうとした・・・んスけど
「あっ、じゃが○こ切らしてたっス」
「!!」
ふと、もう家にじゃが○こが無い事を思い出した
「・・・(汗)」
カワちゃんもそれを聞いたら
泣きそうな顔をしてあわあわと慌て出した
「ふふっ、ちょっとコンビニで買って来るっスね。
すぐ戻って来るんで、いい子で待ってて下さいっス」
「!」
オレがそう言うと、カワちゃんは
ニコニコと笑って頷いた
カワちゃんをその場に残して
オレは近くのコンビニまで走った
「じゃが○こ〜♪じゃが○こ〜♪〜」
なんでオレ達がこんなにも
じゃが○こを好きかと言うと
昔、オレ達は煙草吸ってたんスけど
トップだった新さんに見つかってしまい、
『未成年が調子乗んな!じゃが○こでも食ってろ!』
って怒鳴られては殴られて
その日から鷹中の不良はみんな煙草から
じゃが○こにシフトチェンジしたんスよね♪
まぁ、煙草やめて良かったって今なら思えるし
すっかりじゃが○こにハマっちゃって
ニコチン中毒ならぬ
じゃが○こ中毒なんスよねオレ達♪
「ありがとうございましたぁ〜」
あっ、懐かしい頃を思い出してたら
もう買い物終わったっス!
カワちゃん待ってるかな〜♪
「冬限定味もゲットしたし
これでカワちゃん大喜びっスね♪」
レジ袋をブンブンと振り回しながら
スキップでカワちゃんの待つ場所へとオレは戻った
「カッワちゃ〜ん!お待たせぇ・・・ってあれ?」
だけど、辺りを見渡しても
どこにもカワちゃんが居なかった
「ん?トイレかな?」
なんて思いながらキョロキョロしてたら
ポケットに入ってた携帯が鳴った
「おっ!カワちゃん!」
“マイハニー❤︎”と表示されたから
カワちゃんだと思ってオレは電話に出た
「あっ、カワちゃん?今どこっスか?」
『・・・・・・っ!・・・!』
「・・・?カワちゃん?」
だけど、電話の向こうから聞こえたのは
カワちゃんが苦しそうに唸る声だった
「ちょっ!おい!和希!?」
様子がおかしいと思ったオレは
咄嗟にカワちゃんの下の名前を呼んだ
『あ、もしもしぃ〜?』
「!?」
そして、別の男の声が聞こえた瞬間
オレはカワちゃんを一人にしてしまった事を酷く後悔した
『お前等、俺達を嗅ぎ回ってるんだって?』
「は?てめぇ、誰だよ」
全身を一気に寒気が走る
この感じ、前にも覚えがある
『何?お前も忘れてんの?俺の事』
「はあ?だから、誰だって聞いてんだろ」
電話の向こうから、数人の男の声がする
いや、数人どころじゃない・・・
『まぁいいわ。別にお前なんて興味ねぇし』
「さっきから何訳分かんねえ事言ってんだよ
つか、和希をどこへやった?」
くそ・・・迂闊だった
まさか、あの一瞬で連れ去られるなんて
恐らくは・・・いや確実に
カワちゃんを連れ去ったのはあの不良集団
『お前の大事な彼女は俺達が預かっておくよ。
まぁ可愛がっといてやるから安心しろよ』
「てめぇっ!これ以上ふざけてっと殺すぞ!」
『殺す?ぎゃははははっ!!
お前さあ、前と全然変わってねぇのな!』
「前・・・?」
なんだ・・・こいつの声どこかで・・・
『土屋ぁ。大事な彼女を傷付けられたくなかったら
この後メールで送る内容をよく見とけ』
この声・・・
『いいか?あの時のお前みてぇに
彼女が病院送りにされたくなかったら
指定した日付、時間と場所に・・・』
「お・・・まえ・・・」
徐々に記憶を遡らせると
この声の主がある男と一致した
中1の冬・・・
オレは、この男に半殺しにされた
『この事を誰かに話したら、
彼女がどうなるか分かってるよな?
警察はもちろん、菅原にも話すんじゃねえぞ』
「か、和希に手ぇ出したら許さねえぞ!」
『耳元でビービーうるせえよ。』
「っ!」
くそ・・・なんでっ・・・なんで今になって
『あ、そうだそうだ。聞きてえ事思い出したわ・・・』
「・・・っ」
・・・お前が、主犯だったのか
『渋谷は元気かよ?』
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