アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
24日 はじまり
-
そして24日
13時ちょうどに
僕はいつも秋人君と来てたファミレスの前にいる
今日は一層冷え込んでいて
少し口を開けただけで白い息が出た
明日は家族でクリスマスを過ごすから
24日なら大丈夫です。と言うと
秋人君は僕の都合に合わせてくれた
つっちーさん達には
秋人君がメールでお誘いをしたらしい。
もちろん参加しますと返事が来たらしく
今日は僕と秋人君と
つっちーさんとカワちゃんさん。
この四人でクリスマスパーティーをする
正直、家族以外とクリスマスパーティーなんて初めてだった。
だから少し緊張する。
「・・・今日は沢山手伝おう」
凍える手を顔の前で合わせ、
息をはーっと吐いて温めた
ちゃっかり、僕は秋人君のマフラーをして来てる
いやちょうど僕のマフラーが
お母さんに洗濯されてて
マフラーせずに家を出ようとしたら
お母さんが秋人君のマフラーを見つけて
別のマフラーあるじゃない!って言われて
無理やり首にぐるぐる巻いてきたから
今回も仕方なくというか(ここまで弾丸トーク)
何故秋人君のマフラーをしてる?
そこに秋人君のマフラーがあったからだ。
って感じだったワケで・・・
「・・・まだ来ないのかな」
ソワソワしながら、僕は辺りを見渡した
見渡すと、すぐに目についた人がいた
「あっ!こ、こんにちわ!」
その人を見つけると、僕は大きな声で挨拶をして
頭を深々と下げた
だけど全然返事が無かったから
不思議に思って顔を上げると
その人は酷く疲れた顔をしてた
「ちょっ!ど、どどどうしたの?」
様子がおかしいと思った僕は慌てて駆け寄った
「うえ?あ、ちょっ!!」
駆け寄ると、その人は
僕の名前をボソっと呟き
フラっとして倒れそうになったのを
僕が何とか支えた
秋人君からのクリパお誘いメールと
もう一通、僕の元に来ていたメールには
相談したい事があるから
24日の13時にいつものファミレスに
来てほしいと書かれていた
クリパは17時に秋人君の家に集合。
からの18時開始
それまで時間あると思って
僕はファミレスへと足を運んだ
秋人君には、こうして二人で会うことは
絶対に言わないでほしいと言われ
最初はなんでだろうと思ったけど
その後に、とても大事な話だからって
何故か深刻そうに綴られていたから
秋人君には言わないまま来てしまった
僕の肩に顔を伏せたまま
少しだけうぅっと唸った後
その人はようやく体を起こした
「どうしたんですか?」
「・・・ぅっ」
目の下にくまが出来てるし
なんだか目も赤い・・・
「あ、あのっ大丈夫ですか?」
「・・・・・」
いつもはテンション高いのに
なんでこんなに弱ってるの?
「つっちーさん」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
227 / 617