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なんでだよ
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「てめっくそが!離せ!」
何度も俺の事を知らないと言った新に
いい加減腹が立ち
俺は暴れる新を無理やり抱き抱えて病室を出た
「触るな!降ろせおいっ!」
「暴れるな」
足をジタバタとさせる新を
肩に担いだままトイレの個室へと連れ込んだ
「っ!おいてめッんンっ!?」
煩く抵抗する新の口を塞ぎ
こんな悪ふざけを終わりにさせてやろうと
両手を押さえつけいつもより激しいキスをした
「ふっ・・・んッ!・・・」
「ッ!?」
だけど舌を絡めると
新は俺の唇を思いっきり噛んだ
「はぁッ・・・ざけんな!」
「・・・・」
新の唇も切れていて血を流している
「俺は男だ!こんな事してえなら他当たれ!」
「・・・・」
「つかてめえ男相手にありえねえだろ!」
「・・・・・」
そう言われた瞬間
俺は更に強く新の手首を握り締めた
俺を蹴ろうとした足も膝で押さえつけ
完全に動きを封じると
新はまた鋭く俺を睨んで来る
「今ならまだ許してやる」
「は?」
「悪ふざけはやめろ。これ以上は笑えねえ」
「悪ふざけ?・・・お前だろふざけた事してんのは」
「・・・・」
本気で言ってるのか?
「おい、退けよくそ眼鏡が」
「・・・・」
くそ眼鏡・・・ね
人の事忘れたとか言ってるくせに
呼び方は忘れてねえんだな
「っ!んンっ!?」
新の口を手で塞ぎ、俺はそのまま新のベルトに手を掛けた
「ン!?ゔっぁ、て、めっンンっ!」
両手を解放させてやったら
これまたジタバタと暴れ出して
俺を引き離そうとしてくる
「大人しくしろ」
「んぐっ!?ンーッ!!」
「力で俺に敵わねえのは知ってるだろ」
隙間なく口を塞ぎ直し、新のそれに触れると
新は眉を釣り上げ必死に抵抗を始めた
「ンッ!ぐ・・・っんぅっ」
そんな新にお構いなく
今度は首にキスを落とし舌を這わせ首筋を舐める
「ゔっ、・・・んぐ、・・・」
快感に素直に反応するその体はいつもの新だった
「新」
「・・・っ・・・」
だけど俺を見る新の目は違う
「ぅ・・・ふ・・・」
新は次第に抵抗を辞めて
ぎゅっと目を瞑って体を前のめりにさせた
俺をからかうのはもう懲りただろうと思い
口から手を離すと、また新は触るなと言ってきた
「っ、てめ・・・殺す」
「・・・・」
出会った頃の新の目
「うぁっ、やめ、ろ・・・触っるな!」
「今日は俺の誕生日だって知ってんだろ?」
「・・・っは?」
何があっても一緒に居るんだろ?
「いい加減元に戻れよ」
「なっ・・・んだと・・・ぅくっ」
なに本気で俺の事忘れたみてえなツラしてんだよ
「ひぁ、てめっ・・・っぅ」
なんで触られるのが本気で嫌みてえな目してんだよ
「俺の名前呼べよ」
「くっ・・・だ、から・・・知らねえ、っ」
「なら覚えろ」
知らねえはずがないだろ
「成海、上城成海だ・・・」
お前が何度も俺を求めて呼んだ名前だよ
「??な・・・る・・・」
「新」
「っ!?なっ!やめろっ!」
止めていた手を動かし
強く新のものを上下に擦り上げる
「こうやって俺に何度もイカされた事も
・・・知らねえとか言うのか」
「はっ?ッだ、れがっ」
「・・・・」
「くっ、や・・・めろッ」
「・・・っ」
早く冗談だって・・・言えよ
本気で嫌がるお前の声が聞きたいんじゃねえんだよ
「・・・な、っ」
「・・・・」
俺は手を止め新から体を離した
俺が触れたいのはこの新じゃない
「・・・お前・・・んっ!?」
胸がギリギリと締め付けられる中
もう一度新にキスをして、俺はその場を去った
後ろから新が俺を引き止める声は無く
振り向かずそのまま重い足を進めた
病院を出ると足を止め拳を握り締める
あいつに何が起こったのか
なんでこんな事になってしまったのかと考えると
苛立ちが生まれ始めた
「・・・・なんで」
あれ程、この日は俺と居たいって
言ってたじゃねえかよ
「なんでだよ、新」
本当に、忘れてしまったのか?
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