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赤髪と眼鏡
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昨日新が俺の家に泊まりに来て、まぁ二人で1日ゴロゴロして過ごしてた。
特に問題なんて無かった。風邪もすっかり治ったし、改めて樹の話もちゃんと出来た。
また今度、樹と話をする事になってその日は二人して眠りについた。
ここまで特に問題は無かった。
だが今朝方、あいつの寝顔をちょっと写メったくらいで新にブチ切れられた。
消せと言われても俺は消さなくて、顔真っ赤にして怒ってるあいつをちょっとからかったら、あいつは更に怒ってそのまま家を飛び出して行った。
ちょっとだぞ?ちょっと写メってちょっとからかっただけだぞ……
何でそんなに怒ったのか俺には分からん。
連絡しても返事無いから、とりあえずあいつが行きそうな所を探してここに辿り着いたんだが……
「おい、てめえどんな手使ってあいつに勝ったんだよ」
「…………」
どうやら、ややこしそうな奴と二人きりになってしまった。
「聞いてんのかよ眼鏡」
「………その呼び方やめてもらえる?」
この赤髪頭と会うのは二回目。
一回目はこいつはまだベッドで寝てたから、こいつにとっては初対面か
「はぁ……何か勘違いされてるみたいだけど、俺は新の事を奴隷扱いなんてしてないよ」
めんどくさい誤解を招く前に、さっさとここから立ち去ろう
「あいつ居ないみたいだし。失礼したな」
「ちょっ‼︎待てよ‼︎」
「⁉︎」
扉の方に体を向けると、グンっと腕を引っ張られた
「なに?」
「話は済んでねえ‼︎逃げんな‼」
「………」
あいつから何を聞いて、俺に喧嘩売ってんのか知らねえけど、俺を生意気な目で睨んで来る。
そんな奴はあいつだけで十分だ。
「話す事なんて無い。俺をどう思ってるのか知らないけど、初対面でてめえ呼ばわりはどうかと思うよ」
腕を掴んでいたこいつの手を振り払い、俺もこいつを睨んだ。
「上城成海。あいつから俺の事聞いてんなら、名前くらい知ってるだろ」
「いや、名前は聞いてない」
「…………」
まじかよ
「俺は菅原秋人。新のダチだ。んで成海。どうやってあいつに勝ったんだよ」
いきなり呼び捨てかよ…………まぁいいけど
「何でそんなに知りたいんだ?別に知ってどうこうするつもりはないんだろ?」
「…………」
そう言ってやると、さっきまでとは打って変わり目の前の赤髪頭は下を向いた。
少し口先を尖らせて、目を逸らしたこいつは頬を指で掻きながら口を開いた
「…新に……勝ちてえ…から…」
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