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付き合ってんだし
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「いいぜ。教えてやるよ」
「本当か⁉︎」
さっきまでの鋭い目つきはどこに行ったと言いたくなった。
教えてやると言っただけでこの赤髪頭は目をキラキラと輝かせ始める。
「なんだよ、お前いい奴じゃねえか‼︎」
「悪い奴だと思ってたのか?」
「んー、ちょっとな‼︎」
満面の笑みを俺に見せ、赤髪頭はベッドに腰を掛けた。にかにかと相変わらず笑顔でこっちを見てくる。
本当に……数分前、俺を睨み殺そうとしてたこいつはどこに行ったんだ。
赤髪頭は天井を見上げて「新の奴、どんな顔すっかなぁ〜」なんて言って怪しげに笑っている。
菅原秋人……実に面白い男だ。
どこか新と似た面もあり、俺の一言で表情がコロコロと変わるのは見ていて面白い。久しぶりに新以外の事で興味が湧いた。
「教えてやるけど、条件付きな。」
「条件?」
「あいつの居場所。俺に教えてくれたらお前が知りたい事を教えてやるよ」
「…………」
ほら………今度は睨んで来た。
新には劣るが、中々いい目つきをしている。
面白い、その目……ゾクゾクする
………………
つか、何であいつの事になると俺を警戒してんだ?
新に勝った方法を教えろなんて言っておきながら……
「いやだね。俺はダチを売る様な事はしねえ。居場所なんか教えてやんねえ〜」
「なら俺も教えない」
「……………」
「……何でそんなに俺を警戒してんだ?」
「新に勝った男だからだ」
「………」
全く分からん。
あいつに勝ったという事は、それと同時にあいつの周りから警戒を受ける事に繋がるのか。
いや、やはり分からん。
「俺がお前に新の居場所を教えちまって、そのせいであいつがひでぇ目に遭うのはヤなんだよ。」
「だから、別に酷い事とかしねえよ。つか俺とあいつ付き合ってんだし」
「はいはい。口では何とでも言えるんだよ俺は騙されねえぞ。喧嘩にどう勝ったかなんてもういい。やっぱ自分の力であいつに勝…」
「…………」
「……え……」
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