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練習する?
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頬に感じる忍の手は少し震えてて、でもすげえあったかくて…ゆらゆらと揺れる瞳には俺が映ってる。
「……忍?」
一生懸命な顔で見つめられて、少しキョトンとしてしまう。
「ぼ…僕…秋人君と付き合ってる事後悔なんてしてないよ……」
「え……」
「それに…怖いだなんて思ってない…」
「…………」
小さい声でそう呟いた忍は、そのままぎゅっと目を閉じた。
俺の頬を包む忍の手に触れると、忍は少しビクっとした。
後悔してない。怖くない。
そう言われて安心したけど…
「じゃあ………」
なんで、最近…俺を避けてたんだ?…
そう聞こうとして、喉でその言葉が止まる。
「そっか……なら良かった‼︎」
「…………」
「いやぁ〜ごめんな。変な事聞いちまって」
「…………」
笑い掛けても、忍はまだ目を閉じたままだった。
白い頬っぺたがだんだんと赤く染まってて、まだ何かを言おうと必死な顔してる。
「あ…のね………僕…べ、勉強してた…んだ…」
「勉強?」
そう聞き返すと、忍はコクリと頷いた。
勉強…冬休みの課題かなんかかな?なんて思っていたら、忍はまた小さく口を開いた
「お、おおお男の人とのおつ、つつつ付き合いについて…その…べ、勉強してて…その…」
「…え」
「き、昨日は……えと…数日前に注文した…きょ、教材が届きましてですね……」
「きょ、教材…?」
プルプルと忍の体が震え出す。
何となく、忍が何を言いたいのか分かったけど
「え……えと…それじゃ昨日来れなかったのは…その…男の人とのお付き合いについて勉強してて……」
「………っ」
「最近俺を避けてたのって……」
「さ、避けてないよっ‼︎だってあんな恥ずかしいAV見ちゃったら秋人君の事急に見れなくなってっ‼︎触って欲しいとか思っちゃうしっ‼︎一緒にいる時もずっとドキドキしっ放しでっ、頭の中えっちな事でいっぱいで僕っ…」
「………」
「あ…」
忍が勢い良くそう言葉を吐き出した瞬間、お互い顔がボンっと赤くなった。
「ご、ごごごごめんなさいっ…違うの‼︎これはそのっ…だからつまり……」
「………」
わわわぁって慌てて顔を隠す忍を見ると、トクンと心臓が跳ねた。
「わっ‼︎ちょ…秋人君っ」
細い忍の腰を引き寄せ、抱き締める
腕の中できゅぅっとなる忍からドキドキしてる音が聞こえてくる。
やばいな……にやける…
「俺と同じ事考えてたんじゃん…」
「ふえっ⁉︎」
「………えっちぃの」
「違うよ僕はっ」
「忍……俺…めちゃくちゃ嬉しいよ…」
忍は俺を避けてたんじゃなくて、ただ恥ずかしかっただけで、頭の中では同じ事考えてたんだ。
「ぁぁあきひとくん」
プシュプシュと忍の頭から変な音が聞こえる。
顔真っ赤で、俺も多分顔真っ赤…
「俺も忍に触りたいし…えっちな事もしてえよ」
「……っ」
日が浅いとかそんな事どうでも良かったんだ。
俺たちなりの付き合い方をして行けばそれで良かったんだ。
「なぁ…忍」
「…は…はぃ…」
「練習……する?」
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