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「会長が巨人と勉強会?」
放課後、新と一緒に下校してその足で俺の家に来た。
つい先程あった話をすると、新も少し驚いた顔をした。
別にこいつに喋っちゃいけない事でもないし、こいつがさっきからオリエンテーションでの新入生女子に囲まれた話しを永遠と続け始めたから、話を別の方に持って行こうととりあえず樹の話をした。
「なんで俺達には何も言ってくれなかったんだよ」
「さぁな。あいつが一人で何とかなるって判断したんだろ。つか、お前なんだよ巨人って」
「巨人は巨人だろ。あいつ俺の事を変な名前で呼ぶんだ。だからムカつくから巨人だ。」
へぇ…と少し哀れんだ目で新の全身を見る。
案の定それが気に食わなかったのか新は急にバタバタと暴れ始めた。
その手を掴んで右膝を開いた新の太ももへと掛ける。
俺の視線がチビって言ってると分かったのか、動けなくなったこいつは顔真っ赤にさせて「誰がチビだ!」と怒鳴って来た。
「はいはいチビじゃないチビじゃない。」
「っ‼︎お前……ムカつく……」
「知ってるよ。ほら、集中しろ」
「んあっ…」
とまあ、なんでこんな時に別の奴の話しをしなくちゃいけないんだと思いながらも、ベッドの上で肌を重ねる。
本当はオリエンテーション終わった後すぐにでもこいつをその場から掻っ攫って家に連れ帰って抱きたいくらいだった。
放課後まで我慢して、やっと触れると思ったら新入生女子の話しやら、樹やあの馬鹿の話しやら……
いや、樹の話しは俺が振ったのか。
「め、めがね……」
「なに?」
「そこ……そこ…もっと…っ」
「ここ?気持ち良いのか?」
「う、ん……んっ…」
言われた場所を舌で舐めると、ふるふると震えながら新は首を縦に振った。
新の体は前よりも感度が良くなった気がする。
指先で肌をなぞるだけでビクビクと震え気持ち良さそうな声を出す。
素直に気持ち良いと言うようになって、俺に抱かれてる時は安心し切った表情を見せる。
その顔を見ると俺も凄く安心出来る。
「なぁ、新」
「っ…?」
色んな事があってこういう事はもう出来なくなるかもって思った日が何度あっただろう。
不安に駆られた日が何度あっただろうか。
「樹と付き合う奴はどんな奴だと思う?」
俺はお前と付き合う事が出来て良かった。
きっとこうして樹の話しを新と出来る様になったのも、こいつが色んなものに耐えてくれたからだと思う。
不意にそう聞くと、新はキョトンとして少し考え始めた。
「か、会長と誰が付き合うかなんて俺が知るわけないだろ」
「まぁそうだな。」
「…でも、次に会長と付き合うのは…女がいい」
「え」
新がボソリと呟いた言葉に、動きを止めてしまった。
少し拗ねた顔して俺から目を逸らしてるこいつは、さっき確かに「女がいい」と言った。
なんで女?って聞こうとしたけど、こんな事男に聞く事じゃない。
当たり前な事だ。世間で男が恋愛対象として見るのは常識的に女。
男を好きになる奴の方が圧倒的に少ない。
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