アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
同じ状況
-
どうでもいい事だと思っていた。
体一つ相手に差し出せば情報が得られる。
その一つさえ得る事が出来ればこの先変にモヤモヤと悩む事も無くなる。
だから、どうでもいい事だと思っていた。
「いっ、た…っ…」
痛みなんて目を瞑れば何てことないはずだった。
でも侵入して来るものは僕の中を容赦無く抉り進んで来る。
指で与えられる痛みなんて可愛らしいものだと思えてしまう。
「あのぉ、いっちゃん…もうちょい力抜いてもらえる?」
「…っ、ぬ、抜いてるよ…」
「ええ〜絶対嘘やん。全然入らんのやけんど…」
「き、みのが…規格外なだけだよ…っ…」
「あはっ、それ褒め言葉?」
……この馬鹿が。と言いたかった。
でもそんな事言える余裕なんて無かった。
馬鹿なのは僕の方だ。どうもいい事がどうでもよくなくなってる。
「ちょっと我慢してな?…痛いかもやけど。」
「っあ、…や、いっ…‼︎」
日野が勢いよく腰を打ち付けて来た。
彼のものが奥まで到達し、下腹部に圧迫感が広がって一瞬息を止めてしまった。
日野は大きく息を吐き僕の頬に手を添えて来る。
そして、どこか満足そうに笑った。
「いっちゃんの中、キツイなぁ。」
その言葉の後に続き、日野は気持ちいいと呟いた。
「………っ…」
痛い。気持ち良くない。早く抜いてほしい。
好きでもない人と、本当はこんな事したくないのに。
「………………」
好きでも…ない人と…
「動くで?」
「ま、待って…‼︎…ゔっ、…あ…」
日野がゆっくりと動き始める。
中を突かれる度に体が震え、頭に浮かび上がったのは恐怖だった。
「……あ、…っ、やめ……」
「やめては無しって言うたやろ?」
必死に日野の腕を掴み動きが早くなるのをなんとか止めようとしても、彼は更に激しく腰を打ち付けて来た。
僕のものに手を掛け、大きな手で上下に擦り上げられる。
「っ、…ぁ…あ…、ひ………」
腰が震える。肩は強張って息をするのも苦しい。
でも、その中に快楽が落ちてくる。
「痛い?…ごめんなぁ。手加減出来んわ…」
「…っ……」
生まれた恐怖の中で与えられる快楽
「はぁっ、…っ、いっちゃん…?」
「……………」
痛みと快楽が体中を駆け巡る中、僕はまた腕で顔を覆っていた。
「日野……僕は……本当に最低な人間…だよ…」
「…え?」
人間というものは、同じ状況にならないと
その人が受けた痛みを知る事が出来ない。
だけど、こうして体を重ねている事は日野とは同意の上でだ。
でも僕はあの時……
「“ごめん”なんて一言では……許されてはいけなかったんだ…」
今の僕よりも、きっと新は恐ろしい体験をしたんだろう。
いや……させてしまったんだ。
僕が……新に
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
366 / 617