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意気投合
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新と付き合い始め、何気初めてこんなところに来た。正直ラブホテルとか俺は嫌いだ。他人が寝た部屋でヤるなんて気持ち悪くてしょうがないと思っていた。
けど、昨日会ったこのラブホを経営してるオーナーが最上階のこの部屋だけはまだ誰も使用した事が無いと言っていた。冗談だろ。と思ったけど、興味本位で調べてみたら、つい先日オープンしたばかりだった。全てが新しいというのなら、ラブホを使ってみるのも悪くないと思い、部屋を一通り見させてもらって一番気に入ったのがこの最上階。
ここを紹介してくれたオーナーの事だが、あの女はこの部屋に俺を入れると着ていたスーツを脱ぎ始めベッドへと誘導された。
20代後半。真っ赤な口紅に、AV女優に居そうな顎下に小さなホクロがある色気満点の女だった。胸もあるし肌も白い。腰は細くて肌質もまぁまぁ良い女だった。
『どう?この部屋。気に入って貰えたかしら?』
白いシャツから、はち切れんとばかりに膨らんだ胸を腕に押し付けられて、赤いマニキュアが塗られた白く細い指で唇に触れられた。
『中々良いところですね。』
大体の展開は予想出来てた。紹介したいとか言いながらどうせこうする事が目的だったんだろうと思ったけど、とりあえず話し聞くだけ聞いて、利用出来そうなら利用させてもらおうと思った。
『貴方、高校生でしょ?』
『そうですよ。』
『ふふっ。随分大人びた顔をしているのね。とても綺麗だわ。』
『どうも。』
座っていると、女が更にベッドの奥へと俺を誘導しようとする。胸を押し付けられてネクタイがしゅるりと外された。
柔らかい。女の肌に触れるのっていつ振りだろうか。
『俺、高校生ですよ?』
完全にスイッチが入った女にそう言うと、女はクスリと笑って『私、年下が大好物なの。』なんて言い始めた。
『お姉さんがイイコト教えてあげる。』
女の言い分が面白かったから、しばらくジッとしたまま好きにさせておいた。
プツン、プツン、とシャツのボタンが外され、女は着ていた服を脱ぎ始め上だけ下着姿になった。
『緊張しちゃったかしら?大丈夫よ。全部してあげるから。』
『……これ以上は…やめて下さい。』
『あら、怯えてるの?可愛いわねぇ。でもそのお願いは聞けないわ。貴方を一目見た時にびびっと来たの。貴方のその綺麗な顔……泣かせたら一体どうなるのかしらって。』
露わになった肌に手を添えられ、正中線をツゥっと指で撫でられた。
だんだん女の触り方はエスカレートして来て、俺の手を取り、女の胸へと引かれた。
柔らけえ胸。新の胸と大違いだな。なんて思っていると、女は顔を近づけて来てキスをしようとした。
『はい。終了。』
『きゃっ‼︎』
咄嗟に女の腰に手を回し、腕を引きぐるんと態勢を変え女を押し倒した。
ジッとしてた俺がいきなり動いたから、女は驚いて目をパチクリさせてた。
『随分誘い慣れてんだな。あんた。』
『ちょ、ちょっと‼︎離しなさいよ‼︎』
手首を押さえつけて上に跨り女を見下ろすと、急に女はジタバタと暴れ始めた。
『イイコト教えてくれんだろ?なら教えて貰おうかな。』
『っ‼︎退いて‼︎退きなさいよ‼︎』
『力弱いくせに見知らぬ男をこんなとこに連れて来てさ。こうなるって事も想定の内に入れといたのかよ?俺が大人しい真面目童貞にでも見えたか?』
『っ…‼︎…芝居打ってたの⁉︎』
『別に。面白かったから暫く様子見てただけ。あんた、俺を抱きたいオーラ出し過ぎ。』
笑いながらそう言ってやると女は悔しそうな顔をした。ギリっと下唇を噛んでて鋭い目つきで睨みを効かされる。
この状況を見てもう分かっただろうけど、恐らくこの女は俺と同種(虐めたい側)の人間。
つまり、立場を逆転される事は屈辱であり恥だ。
『あんたいい体してるし。一回ヤってみるのも悪くねえけど、どちらかと言うと貧乳派なんだよな。俺。』
今更女を抱く気になんかなれるか。
ぺったんこのまな板胸が今じゃ俺の癒しだ。もちろん新の胸な。
『どうする?このまま続けても、あんたが泣くだけだと思うけど?』
こんなとこ、あいつに見られたら絶対殴られるな。その気は無いにしろ、別の奴に触ってしまったし。まぁ、あいつは最近樹の事が気になってるみたいだから、あいこって事でいいだろ。
黙り込んだ女から体を離し、脱ぎ捨てられていたシャツを女へと放った。
そのあと何だかんだ女と話をして(ほぼ言い合い)、何故か意気投合してしまい、『泣かせたい相手が居るならいつでもここに連れて来ていいわよ。』と言われ、俺はさっそく新をここへ連れて来た。
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