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余裕が無い
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どうしよう…どうしよう……っ
「ンッ…ぁ…や、っ…」
止まれ、止まれ、止まれ俺っ‼︎
「あきひとく、…ンッぁ…」
「っ…忍……」
完全に理性が言う事を聞かない。
手が欲望のままに動いて、あぁっマジやばいって……っ
「ひゃ、…ン…っ…ぁ…」
シャツのボタンさえも外す余裕も無くて、シャツを下からたくし上げ、忍の肌に触れて…
「やだ…っ…秋人、君…」
乳首を舐めては、吸って……
抵抗の内にも入らない忍の抗う力は、片手ですんなりと抑え込む事が出来る。
止めないと駄目だって分かってるのに、忍はまだきっと心の準備が出来てないってのも分かってるのに…
「は…っ、…しのぶ…」
「っ…」
「気持ち良い?……こっち…勃ってる…」
「〜〜ッ‼︎」
俺の学ラン着て、俺に跨られて、俺の下で顔真っ赤にさせて。
「やだ…秋人君……や、だ…」
「…………」
恥ずかしがりながら、嫌だと言いながら、俺が与えるものにちゃんと反応してくれてる。
「忍……目…開けて…」
「……ぅ…っ…」
「大丈夫…俺を見ろ……大丈夫だから…」
練習だっていっぱいしたんだ。
キスだっていっぱいしたんだ。
その度に、焦らない様にしようって自分に言い聞かせながら、心のどこかで早く忍を俺のものにしたいって欲望が膨らんでいた。
「んっ…」
「好き…すげえ好き……」
少しだけ震える忍の額にキスを落とし、ぎゅっと抱き締めて、そう呟く。
ドクドクと忍の心臓の音が肌を伝って俺に響いてくる。
同じくらいの速さで脈を打つ自分の心臓の音も、きっと忍には伝わってるはずだ。
「分かる?…俺、めちゃくちゃドキドキしてんの…」
「……っ…」
顔がアツい……俺今どんな顔してんだろ…
「俺とすんの…嫌?…」
「…そ、そんな事…ない…」
抱き締めながら、耳元で聞こえてくる忍の声は震えていた。
そして、多分俺の声も震えていると思う。
「痛くしないから……優しくするし、絶対気持ち良くしてやる、から……」
喉まで心臓が上がって来た感覚がして、一言一言、もっと安心させてやれるように言ってやらなくちゃいけねえのに…
「ごめん…止めてやらねえと駄目だって分かってるけど……俺…もう我慢出来なくて…」
「…………」
こんなに自分に余裕が無くなるなんて思ってもみなかった。
つか、今まで良く耐えてこれたな俺……
「忍………大好き……」
「……っ…」
目をぎゅっと閉じて、もう一度忍を強く抱き締めた。
多分、今体を離してしまったら、俺の手はきっと止まらなくなる。
だから落ち着くまで…落ち着くまで忍を抱き締めていよう。
「……秋人君…」
「もうちょい待って……落ち着くから…」
「………」
やっぱり、自分の勝手で忍に手ぇ出すなんて間違ってる。
もう少しだけ、あと少しすれば落ち着ける。
忍を泣かせる事だけはしたくない。
落ち着け……落ち着け俺……
「…………」
「……………」
「………い…いいよ…」
「…………え?」
ぎゅぅぅっと忍を抱き締めていると、忍も俺を抱き締め返して来て、そしてポツリと何かを呟いた。
「え…なに?…」
つい聞き返してしまったが、そしたら忍は更に腕に力を入れて俺にしがみ付いてきた。
「……っ…」
「……………」
顔がアツい…息が少し上がる…
少し続いた沈黙の中で聞こえてきたのは、さっきよりも煩く鳴り響くお互いの心臓の音。
「……秋人君……」
「………は、はい…」
ゴクリと唾を飲み、忍の言葉を待った。
「……だ、抱いて、下さい…」
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