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闘志
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翌日。
結局昨日も眼鏡の家に泊まった。けど今日はあいつが起きるのを待たずに、俺は起きるとすぐに眼鏡の家を出た。
今回は書き置きなんか作ってない。完全な無断行動だ。
家に帰ってまずはジャージに着替えた。
そして学校に行く準備をして、スクールバッグを背負い猛ダッシュで学校へと走った。
まだ朝日が昇り切って無くて、学校の校門も開いてない時間帯の事だ。
俺は物影にスクバを隠し、ジャージ姿で学校の周りを3周した。
1周3.1km。それを3周だ。息切れハンパ無かった。
だが、これはトレーニングだ。
昨夜、眼鏡に言われた事を結構根に持ってる自分がいる。
元々俺は筋肉が付きにくい体質だし、体重も中々増えねえし、身長だって伸びねえ‼︎
けど今まで眼鏡が俺の体型についてどうのこうの言ってくる事はなかったから、昨日『もっと太れ』とか『力付けろ』とか言われてまじでショックを受けてしまった。
いや、俺が日頃から筋トレをやっていれば良かった話しだ。
秋人には前々から言われてたんだけど…俺は最近サボってしまっていた。
最近運動したのはいつだ?って考えてみると、毎晩のようにあいつとセックスしてる事以外思い付かねえ。
そんな不健全な運動の仕方があってたまるか‼︎
くっそ…っ、眼鏡め……あいつが筋トレしてるとこなんて見たことねえのにあいつは結構筋肉あるし無駄な肉がねえ…っ…
別に眼鏡なんかを羨ましいなんて思わねえよ‼︎
思わねえけど…っ…
「俺だって男だ…」
あんなに力で敵わないのは初めてなんだ。
スカした顔でいつも俺の事下に見やがってくそ眼鏡くそっ‼︎
「だあぁぁぁああああ‼︎眼鏡のボケくそがぁああああっ‼︎‼︎」
校門までのラスト100m。
俺は発狂しながら走った。
デリカシーの無い眼鏡を俺はこの日、体育祭で負かしてやると心に誓った。
「……ぇ…待てよ……体育祭ってあいつと俺……学年違う…」
…………いや、違ったとしても、色は別だ。
確か、あいつは赤組、俺は青組だ。
ちなみに俺の学校の体育祭は3色に分かれる。
赤、青、黄
「………絶対優勝してやる…」
あいつと俺の戦いじゃなくなるけど、勝ちは勝ちだ……
「今に見てろくそ眼鏡……」
そう闘志を燃やし、ようやく開放された校門を通った。
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