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不安しかない
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眼鏡の目の色が変わった。こいつ特有の平然とした顔で俺の事上から見下す仕草は怒ってるという合図だ。
俺がイライラさせるような態度を見せたから、眼鏡が怒るのも仕方ないかもしれねえ。だけどすぐ謝る事が出来なくて、俺はあのまま強引に腕を引かれて眼鏡の家まで連れてこられた。
「っ‼︎」
荒くベッドに放り投げられ、背中を着いてしまう。
「め、眼鏡…っ」
早く謝らないと、これから何をされるか分からない。
「おい眼鏡っ」
こいつはベッドに俺を放り投げた後、自分の机の引き出しから何かを取り出し始めた。まずい。と思い体を起こそうとすると、取り出した物を手に待ち、眼鏡はこちらへと振り向いた。
「寝てろよ」
「へ………っ⁉︎」
ギシリと眼鏡がベッドに膝を着き、そして覆い被さる。その時両手を掴まれ、何やら冷たくて硬いものが手首に圧迫感を与えた。
続いて、カチャリ、という乾いた音が聞こえる。
「はっ⁉︎」
手首を見てみると、そこには手錠。
「な、なんだよこれっ」
なんで手錠なんか、と思うよりも、驚いたのはこの手錠が偽物では無く本物だと言う事だ。
本物特有の重みのある手錠。なんでこいつがこんな物を持ってるのかは聞くまでもない。
「手錠を息子への贈り物にする父親なんてイかれてるって思ってたけど、案外使い道があったな」
そう、眼鏡の親父さんは警察官。しかもお偉いさんだ。
「つ、使い方違うぞてめえ‼︎」
「どう使おうと俺の勝手だろ」
胸の前で手錠を引っ張ってみるけど、外れるわけもなく。
「さて、じゃあ話してもらおうかな」
「な……」
これからきっととんでもない事が起こるんだと察した時、また背中に寒気が走る。
「なんだよそれ……」
「…見て分かんないの?ガムテープだよ」
ビリ、と勢いよくガムテープを千切るこの時の眼鏡が、イタズラ好きなガキ大将に見えたのは口が裂けてもこいつには言えない。
というより、なんでガムテープ??
「めが…ンッ⁉︎⁉︎」
「そんなもん何に使うんだ」って聞こうとした瞬間、先程眼鏡が千切ったガムテープに口を塞がれる。抵抗しようとした手は眼鏡に押さえつけられ、膝で足の動きを完全に封じられる。
「ンンッ‼︎ンンーッ‼︎」
こいつ、人の話し聞くために俺をここに連れてきたくせに、こんな事したら何も話せねえじゃねえかっ
「お、ナイスタイミング」
「ッ?…」
ジタバタと暴れていると、眼鏡の携帯が三回光った。
そして画面を眺めて、眼鏡はニタリと笑みをこぼした。
「いいか新…」
「??」
もう不安しかない。
「今からお前、すっげえ恥ずかしい事になるから」
意地悪な声で、眼鏡が呟く。
そして携帯の画面を見せられた瞬間、顔が一気に熱くなった。
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