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飼い主は変態さん
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体がアツくてたまらなかった。
頭の中が沸騰しそうで、自分が今何をしているのか訳が分からなくなってしまいそうだった。
熱を持った自分のものに手をかけ、ゆっくりと擦り上げる。
日野はここにはいないのに、イヤホン越しに聞こえてきた彼の吐息を聞くと、どうしようもなく体が疼いて止められない。
「っ……は……ぅ……」
『はぁ………っ……声もっと聞かせて』
「……っ……」
日野も……僕と同じ事をしてるのだろうか。
亀頭を指の腹で撫で、陰茎を手の平全体で上下して…………日野も……僕と同じように。
「……っ‼︎」
そう考えると、たまらなく興奮した。
僕の後ろから日野が覆い被さって、僕の手の上に彼の手が添えられて、溢れてくる液体を指に絡めながら、快楽を与える。
目を閉じると、簡単に出来た妄想だった。
『っ、……は……いっちゃん?……』
「あ……っ……ぅ……」
足りない…………足りない。
「ひ、の……っ……」
全然足りない。
「……っ、く……っ……」
何か、もっと、体の芯を突くような強烈な快楽が
『いっちゃん?……』
彼の声は、麻薬だ。
「……日野っ……僕……」
ジリジリと焦げ付くように、その意識を植え付けられる。
無意識に手が更に下へと伸びて、物欲しそうにヒクつくその場所へと指を当てがう。
「…言って…………もっと……」
僕を狂わせる君の淫らな声で、僕を求めるその悦楽に浸った声で、もっと、もっと……もっと
『……ふふ……俺のがほしい?』
「っ‼︎あ……」
ずぶりと、指が中に入る。
奥まで押し込み、以前日野に触れられた場所を無我夢中で刺激した。
『…いっちゃん……自分の指で満足出来るの?』
「ぁ……、う、…わ、からな……」
恥ずかしい音が聞こえてくる。
僕は……なんてことを……
『可愛いなぁ……お尻に指入れてそんな声出して……』
「う、うるさ……っあ……」
日野なら、……もっと強くここを犯す……
違う……こうじゃなかった……日野の指はもっと大きくて……もっと奥まで……
「……っ……」
ああ、なんて淫らな……
そんな背徳感を感じながら、僕はその行為に落ちていく。
「日野……っ……」
『…はっ………ん?……』
「こんなのっ……変だ……」
人知れず、両親が居ない間に、こんな事をしている僕はきっと罪深い。
「…もっと気持ち良くなりたい…っ…でも自分だけじゃどうしたらいいか分からなくて………おかしく……なりそうだ……」
触れられていない分、欲求が激しくなる。
触りたい…………触ってほしい……僕を……
犯してほしい……
『欲張りやなぁ……俺だって我慢しゆうのに…』
「は……っ……あ……」
『じゃあ……教えちゃるき言う通りにしてな?』
鼓膜に甘く響いた彼の声。
もう頭の中は快楽を求める淫らな僕でいっぱいだった。
『指増やして』
「……っ、は……んっ‼︎」
なんの躊躇もなく、もう一本指を自分の中に入れる。
『指先で気持ち良いとこ突いて』
「あっ、……ぁ……」
いやらしい音が激しさを増す。
それと同時に、日野の吐息も荒々しさを増した。
『……そろそろ出していい?…いっちゃんの中に出したいなぁ……』
「……っう‼︎……だ、め……」
日野はここにはいないのに……
今、自分は彼に抱かれているのだと…錯覚してしまいそうになる。
「っ、」
その時、ベッドの上にリリィが飛び乗ってきた。
「……あ」
じっと僕を見つめる彼女を見ると、背徳感が体に巡った。
『いっちゃん……手止めたらいかんて』
「っ‼︎……」
すかさず、日野の声が聞こえ体が震える。
ここまで来てしまったものを止めるなんて僕には出来なかった。
「ひの……っ、リリィが……見てる……」
こんな僕を見ないで。
快楽に溺れた僕を、狂ってしまった僕を…どうか見ないで。
『そっか……じゃあもっとちゃんと見せてあげないかんなぁ?』
「……は、ぁん……あ……」
『リッちゃんの飼い主さんは、リッちゃんの目の前でこんな恥ずかしい事しよる変態さんやってなぁ?』
「っく……ぁ……」
日野……日野……っ
「僕……も、だめ……かも……」
『……ん……俺はとっくに限界……』
日野をその気にさせる事が出来る自分に酔いそうになる。
やっと繫ぎとめた僕だけの……
「……んっ……‼︎……っ」
『っ……』
アツい白濁が吐き出される。
イヤホン越しに、日野が大きく息を吐いた。
体はアツくて、息切れが。
指を抜くと、ゾクリと体が震える。
自慰がこんなにも気持ち良いものだとは知らなかった。
「…………日野……」
声が聞きたい。日野も気持ち良かったのか。
「日野?」
彼を僕で満たす事は出来たのかな……
『………………』
「……え」
待って………………寝てる?
「……嘘でしょ」
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