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好きじゃないなら何なんだ
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誰かを好きになるなんて
思ってもみなかった。
それが男となると尚更
初めて味わうその気持ちは
止まることを知らなくて
どうやって止めるかも分からなくて
溢れ出したら最後、零れてしまう
「会長が・・・ほしいです」
静かな保健室の中で俺の声が小さく響く
俺は布団を握りしめたまま
ぎゅっと目を閉じた。
言ってしまった。
どうしよう。
心臓の音がまた早くなる・・・
熱があるのに、
更に体の中が温度を上げていく。
ほしいなんて言葉を
言ってしまった恥ずかしさで
俺は会長が見れなかった
「え・・・新、なんて?」
ぅわっ・・・
なんて?って、そう来るか・・・
そうだよな!そうだよな!
ハッキリちゃんと言わねえと
変な意味に取られるよな!!焦
「や、あのっ・・・変な意味じゃなくて・・・」
「・・・・・」
どうしようっ
会長、すげえ見てる!
「だからっ・・・そのっ」
ヤバイ・・・ほんとにもう
心臓持たねえ・・・
「会長の事が・・・」
ここまで来たら言うしかない
「好き・・・なんです」
バクバクうるさい自分の鼓動が
耳に聞こえそうなくらいだった
緊張で手が震える・・・
好きと言っただけなのに
こんなにも胸が熱くなると
ああ、やっぱり俺はこの人が
好きなんだと実感する。
「新・・・」
そんな時、会長が口を開いた
「・・・はい」
緊張が一気に増して
もう泣きそうだ・・・・
でも、きっと会長なら・・・・
「それは、先輩として。だよね?」
・・・・・え?
「僕も新の事は好きだよ。
すごく可愛い後輩だと思ってる」
まてよ・・・先輩として?・・・
違うそうじゃねえ
「違っ!俺は会長が本気で」
「だめだよ新。」
なに?・・・
会長さっきからなんか様子が違う・・・
いつもの声、いつもの話し方
なのになんで
「新、それは恋愛感情じゃないよ」
なんでそんな冷たい目で
俺を見るんだよ
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