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学校なんか行きたくない
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どこから僕の人生は狂い始めたんだ。
少なくとも、最近まではまだ良かった。
憧れていた生徒会に入れて、
ずっと大好きだった先輩の近くに居ることが出来る。
まぁ、僕の告白なんか先輩はもう無かった事にしてるみたいだけど
どうせ先輩は渋谷君とイチャコラしてるんだろうけどっ
それでも、僕は良かった
二人を見てるだけでも、近くで先輩を見れる事だけで満足しようとしてた
なのに・・・
「忍〜、あんたいい加減学校行きなさいよ〜」
「だから休むってば!」
「ええ〜?まだ具合悪いの?」
ええ、悪いですとも母上
僕は心を病んでますよ。重症ですよ
「僕、暫くは学校行かないから!」
文化祭が終わってから学校へは行っていない。
あ、怪我?怪我は軽症だよ。
軽い捻挫だったよ。思いのほかね。
次の日家に会長が来たのはびっくりしたけど・・・
会長凄く心配してくれてた。
ちょっと、嬉しかったな・・・
僕の事なんてそんなに気にしてないと思っていたから・・・
“ 早く良くなって学校に来てね ”って優しく言ってくれたけど
会長には悪いが、僕は暫くは家から出るつもりはない。
さて、ここまでの流れで
もうお分かりの方もいらっしゃるでしょう。
その通りだよ。僕は・・・
絶賛引きこもりなうだよ!!!(泣)
「明日はちゃんと行きなさいね〜!」
「嫌だあっ!」
部屋の布団の中で丸くなり、一階からお母さんの声がそう聞こえては
僕は荒い返事をしてまた布団を頭からすっぽりと被った
その時、僕の携帯が鳴った
画面が光り、電話を掛けてきた相手の名を見た僕は
電話には出ないまま、携帯をベッドの隅へと投げた
その相手とは、言うまでもなく秋人君
文化祭が終わってから、秋人君から何通もメールや電話が来るけど
僕は全て無視している。
そして、何故僕が学校に行きたくないかと言うと、
学校にさえ行かなければ、
帰りに秋人君に会わずに済むからだ。
「・・・・あ、秋人君なんて」
あの日、文化祭が終わった後の事を思い出すと
頭に血が上りそうになるのと同時に、動悸が激しくなる
下唇をぎゅっと噛んで、また布団に顔を伏せた
悪い事の後には立て続けに悪い事が起こるんだ・・・
文化祭の日、あの不良共に襲われそうになった後
その後だよ!
秋人君が僕を助けてくれた所までは良かったのに・・・
あの後、僕は人生最大の選択と、ピンチを
ダブルパンチで味わったんだ・・・・
【ヴヴッ】
また、携帯が鳴った
今度はメールだった・・・
“ 忍、返事待ってる ”
「〜ッ!!」
内容を見た僕はまた携帯を投げた
あの日の秋人君の顔が頭の中をチラついて
またモヤモヤしてくる。
「・・・っ・・・」
僕は、先輩が好きなのに・・・
「・・・なんで、こんなことに・・・」
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