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保護者登場
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眼鏡と巨人の低レベルな言い争いが終わると
会長が何やら巨人に向けてそう言った
ん?・・・保護者?
「おお〜そぉやなあ。
ちぃと到着が遅れちゅうな」
「少しじゃないよ。もう1日経つんだよ?
理事長には僕から言っておいてあげてるけど
それ以前に、もう捜索届け出したら?」
捜索届け!?
「か、会長・・・」
「いんや!あいつは自力でここまで来る!
下手に手を貸したらあいつのプライドに傷つけてまうわ!」
俺が会長に話しかけようとしたのに
巨人はまた、ドンっと胸を張ってそう言った
「樹、なんの話だよ?」
どうやら眼鏡も、その事に興味を持ったのか
少し眉を歪めてそう言った
「うん。実は・・・」
そして、会長が何かを言い掛けた時
「ほんまや。警察になんか厄介になってたまるか。」
「「!?」」
いきなり、俺達の後ろで俺達以外の声が聞こえた
向かいにいた会長と巨人は
その人物の姿を見るなり目を見開いた
「お、おお!桐島!やっと着いたか♪」
桐島?
聞き慣れない名前を巨人が呟き
俺と眼鏡はゆっくりと後ろを向いた
「“やっと着いたか♪”やないわ!このド阿呆!
あんな街のど真ん中で置いて行きやがって!」
そこには、左頬に傷、右眼は前髪で隠れていて・・・
物凄い目つきで巨人を睨む一人の男が・・・
「ってちっさ!!」
俺より低いっ!?
「ああ??(怒)」
振り向くなり、俺はそいつの姿を見て
そう叫んでしまった
慌ててその口を両手で塞いだが
小さいと言ってしまった言葉は
どうやらこのお方にはっきり聞こえたらしく
物凄い顔で下からガンを飛ばされた
と言うより、初めて下からガンを飛ばされた(喜)
今まで見上げていた側だからな・・・(泣)
嬉しいと少し心の中で喜んでいると
いきなりこいつは俺の懐に入ってきた
そして、またあの恐ろしい目で睨んで来た
「おい餓鬼。いんまちっさゆうたな?」
こ、怖えぇえええ!!
「やっ、そのっ、すんませんっ(泣)」
つか、こいつ誰だよ!!
「ははっ!桐島ちっさい言われちゅうわwwww」
桐島??こいつが??
「龍!お前後で覚えちょけよ!」
ってことは・・・保護者って・・・
「はぁ・・・えらいすんません会長さん。
こんな奴の面倒見させてしもうて」
この桐島と言う男は、一瞬肩の力を抜いて
会長に向かって深々と頭を下げた
「いえ。大丈夫ですよ。顔を上げて下さい。」
「いや、まだ顔上げる事は出来ん。
自分が不甲斐ないせいで理事長にまでご迷惑を掛けてしもうた。
まっこと申し訳ない」
「構いませんよ。父もきちんと理解してくれてますから。」
会長は、どうやらこの男の事を知っているみたいだけど・・・
「おい樹、説明しろ」
俺と眼鏡は何も知らねえから
今の状況が全く読めねえ
「ああ、そうだね。僕より日野に説明して貰った方が
いいかもしれないから。日野、お願い」
会長がそう言うと、この男は頭を上げて
俺達の方を向いた
俺は物凄い目で睨まれたけど・・・
「おっしゃあ!他己紹介やな!任せ!」
「おい、抱き着くな馬鹿龍」
やがて巨人は、この男の肩に手を置いて
他己紹介を始めた
「こいつは桐島優(きりしま ゆう)!
俺の保護者で兄貴や!!」
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