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精一杯、
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外はもう暗くなって、電気を消した部屋の中には、扉の隙間から差し込む廊下の明かりが薄らとベッドの脇を照らしていた。
そんな中でもハッキリと見える忍の顔は、いつもより真っ赤で、いつもより体温も高くて、いつもより、震えていた。
「…っ、は……は、ぁ」
「…………」
様子を伺いながら、ブルブルと小刻みに震える忍の体を愛撫する。
乳首を舐めながら、下は右手で擦り上げ、急ぎはせずに、ゆっくりと時間を掛けて忍の体を解す。
「…あき…ひとくん……」
「ん?…」
緊張はだいぶ解けて、トロンとした目で俺を見上げ、忍は唾液を口から零しながら「キスがしたい」と言った。
「はっ、ふ、ん……ッァ」
「………」
そしてキスをしながら、後ろに手を回すと忍の体は大きく跳ね上がる。
小さな体に力が入って、強く閉じた忍の目からは涙が流れていた。
「は…っ…忍……」
「…ゔっ…く…」
「痛い?…」
耳元で囁くと、忍は首を横に振り俺の肩に手を回ししがみ付いて来る。
中指をもう少し奥まで入れ、中で動かしてみると、俺の肩に回った忍の手に力が入った。
「や、あ…っ、や……」
「……っ…は、…」
「秋人、くん…っ…秋人くん…」
「……ん。…大丈夫。怖くないぞ。」
「…っ…ふ…ゔ…」
練習をしてたとはいえ、後ろ弄んのは今日が初めてだったりする。
「指…増やすな?」
「へ?」
それに、俺も男とすんの初めてだし…
正直何をどうしたら相手が気持ち良くなってくれるかも分からない。
「んあっ‼︎や、それ…っ、ァッ…」
「………ん?これイイ?」
分からなかったから、俺は手当たり次第調べまくった。
調べるとか…かっこ悪いけど、何も知らないまま忍を抱くなんて事は出来なかった。
「忍……すげー感じてる。」
「〜〜ッ‼︎」
俺はやっぱり、好きだからこそこういう事だってしたいし、正直忍の事考えながら抜いた事だってある。
でも、するなら俺は相手にも自分と同じくらい気持ち良くなってほしい。
いや、自分よりも気持ち良くしてやりたい。
「前も触るな?」
「…っ…ぅ……」
忍は相変わらず目を閉じたままで、顔は耳まで真っ赤で…。
今俺が触れてるのは男の体なのに、肌は白くて、腰も細くて、はだけたシャツから覗く忍の肌と、俺の肌が重なる度に体がゾクゾクと震えた。
「ひゃ…ぁ…っ…あぁ…」
耳に響いてくる忍の声が更に俺を煽って
「…忍……」
「?…っ…」
忍の肩から俺の学ランがずれ落ち、揺れる瞳で俺を見上げるその表情に欲情する。
「力抜いて…」
「え…っ…」
「ゆっくりするから…」
そう言いながら、「待って」と俺に向かって言葉を放とうとした忍の唇にキスをする。
グッ、と足を持ち上げゆっくりと忍の中へと熱くなったそれを入れる。
「ンんっ‼︎…ん‼︎ンンッ‼︎」
「…っ……」
口を離すと忍は大きく口を開けて酸素を吸った。
そしてガチガチと震えるその口で、何度も俺の名前を呼んで来た。
「ん、ぁ…あきひとく……っ秋人君っ…」
「…は……忍……」
「……ぅ…あき、ひとくん…」
「………っ…」
名前を呼ばれる度に、胸が苦しくなって
どうしようもない程に、泣きたい気持ちになる。
「忍……好き……好きだ…」
「…っ…」
そのアツい思いが溢れそうになり、忍の体を力強く抱き締める。
「…俺…幸せ過ぎて……ちょっと…泣きそうかも…」
「え…」
今日までの事が頭の中を巡る。
一度は振られて、もう一度初めから全部やり直そうって思った日もあった。
嫌われてたなんて微塵も思ってなかった時に、忍から聞かされた事実を知って……
あぁ、忍にとって俺は恐怖でしかないのかって、正直諦めそうにもなった。
俺が一緒に居ても何もしてやれねぇんじゃないかって思った日もあった。
「こんなに誰かを好きになったの…初めてだ…」
「………」
でも、諦めなくて本当に良かった。
忍と一緒に居て本当に良かった。
忍が、俺を好きになってくれて…本当に嬉しい…
危ない目に遭わせちまった事もあったけど、もうあんな思いは絶対させない。
「ありがとうな……一生…大事にするから…」
「………」
“ありがとう。”
今まで何度も忍に言った言葉。
俺の好きな言葉の一つでもある。
今はその言葉に気持ちを込めて、小さなお前の体を
精一杯、愛してやりたい。
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