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《BOUSへ…》3
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「平気、平気、長かったこの話もやっと終わり。お疲れさん」
アキラはその腕からスルリと抜けながら答える。
「…俺、少し残念だな、サクヤセンパイとの撮影、けっこう楽しかったのに…」
そっとアキラに並んで歩きながら言うカズキ…
「そう?オレはNGばっか出してるから、てっきり嫌がられてんのかと思ってたけど?」
アキラは相手を見返して言う。
「とんでもない、ただ…センパイが、か弱そうだから強姦すんの…結構恐かったな、壊れちゃいそうで…」
カズキはアキラに付いて、顔を覗きこむように微笑んで言う。
「はは、ばーか、そんなわけあるかよ…」
アキラはカズキと瞳を合わせて答える。
「マジっす!抑えつけたり腕ヒネったらポキって折れそうだし…」
カズキはアキラとの会話を続けようと、さらに声をかけるが…
アキラはマイペースに撮影ルームを出ていく…。
後をついて来るカズキだけれど、別段気にするでもなくアキラはシャワールームを目指す。
1人で歩きまわるよりは…後輩でもついてきてもらった方が、絡まれにくくなるから…
「ま、カズキは16にしちゃ、育ちすぎ…もっと謙虚になりな」
「えっ…こればっかりはどうにもならないっすよ」
頭をかきながら首をかしげ苦笑いするカズキ…
この後輩は、背は180近くある体格的にも大人の男の体つきなのだが、まだ16才なのだ。
アキラはそのままシャワー個室へ入って身体を流しはじめる。
カズキも隣の個室を使っているようだ…
丁度シャワールームに自分たち以外の人物は居なかったのでのんびり出来る。
「サクヤセンパイ?」
壁越しにカズキが声をかけてくる。
「ん?」
アキラは湯を浴びながら聞き返す…
「このあとヒマっすか?」
ストレートに誘ってくるカズキ…
「ふ、誘ってんの?オレを…」
キュとシャワーを止めて身体を拭きながら分かり切ったことを問う。
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