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《BOUSへ…》12
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部屋に入ってロックをかけ、ベッドに腰をかけそのまま寝転ぶ…
「はぁー、疲れた…」
大きく息をついて寝返りをうつ…
「やっぱ、少し寝て帰ろー」
そう、ぽつりと呟き布団にもぐるアキラ…
(ナギセンパイはそれほどしつこくないから…まだイイ方だ…)
夜のBOUSは歩き回らない方がいい…ムリヤリ相手させようとする奴も居るから…。
アキラは思いながらリュックに手を伸ばしケータイ電話を目覚ましかわりにしようと手元にとる。
「あ、メールきてる…そっか、みずきに携帯あげたんだった…」
画面をみて、みずきからメールがきているのに気付くアキラ。
今時間は夜0時半…
みずきのメールは23時過ぎにきていた。
内容を読んでみると…
『アキラ、俺は今仕事が終わったから…家に帰ってる。迎えがいるなら電話をくれ、今日はいつ頃帰る?』
相変わらずなみずきのメールにほほ笑みながら…
「起きてるだろーな、きっと…」
微妙に返事を催促しているところをみると、起きて返事を待ってるんじゃないかな…
そう思ってアキラはみずきにメールを打ち返す、簡潔に…
『起きてたら電話して』
と…。
そのあとアキラは目覚ましを4時にセットして枕元に置いて…
頓服薬を飲んで、みずきからのコールを待つ…
しばらくして思った通りにケータイが鳴る。
アキラはゆっくり通話にして…
「はい?」
電話にでる。
『あ、…俺だけど…その、メールが…』
みずきは電話が繋がってやや詰まりながらアキラに話す。
「うん、あのさ…オレ、BOUS辞めれることになったから…」
まず一番に重大ニュースをみずきに伝える。
『本当か!?』
少しだが電話のむこうで喜ぶみずきの姿が伝わってくる。
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