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《BOUSへ…》13
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「うん、納得させるまで長かったケド、今日、話しにいって終撮の許可もらったから…」
『…よかった』
ほっと安堵するみずき…
「あと、今日も帰りは朝方になるから…」
『…そうか』
アキラの言葉に一気にテンションが下がるみずき…
「ダイジョウブ、隣に誰もいないからさ、ちょっとカラダだるくて、一寝入りしてから帰るよ…」
そう簡単に説明するアキラ。
『…アキラ、大丈夫か?』
身体を心配して言葉をかけるみずき…
「オレは大丈夫だって、みずきこそ早く寝ろよ、仕事だろ?明日」
アキラは相変わらずのマイペースで話す。
『あぁ、でも、アキラの様子が気になったから…』
「……うーん、ケイタイあげたの間違いだったかな…返事待ってて眠れないんじゃ、ダメじゃん、返却させようか?」
少し考えてみずきにいうアキラ…
『いや、携帯がないと余計心配で眠れない…こうして携帯でアキラと話すことで前より安心できているから、ないと困るよ』
アキラの意地悪な言葉にも優しく答えるみずき。
「はは、わかったわかった。オレは大丈夫だから早く寝ろよ、みずき」
アキラは軽く頷いていう…
『あぁ、いつ頃帰る?』
みずきは優しい声で聞く…
「んー、朝5時くらいかな、その時間なら皆寝てるから…」
首をかしげながらアキラは答える。
『判った。気をつけて帰ってこいよ』
みずきは優しく言葉をかける。
「オッケー、じゃ…おやすみ」
『おやすみ…』
みずきの言葉を聞いて、静かに通話を切るアキラ。
携帯電話を枕元に置いて…浅い眠りに入る。
終撮の日は…来年、1月の半ばだ…
その日に来れば、もう二度とBOUSに来ることはなくなる。
アキラはフッと思う。
小3からBOUSには世話になった…
ここ数年は辞めたくてしかたなかったけれど…
実際に決まると、淋しいような気持ちも感じる。
でも、こんな仕事は関わりを持たないほうがいい…だから終撮が済んだら一切、接点を持たないようにしないと…
アキラは思いながら軽く仮眠をとることにする。
そうして、3時間ほど仮眠してアキラはBOUSを出てみずきの待つ家に帰っていく…。
終撮…
途中辞めというリスクの中…
そしてトップの思惑も知らずに…。
《BOUSへ…》終
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