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《4人の関係》5
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「何いってんだ、それはルードが決める事、テメーの勝手な考え押しつけんなよ!」
また言い返すヨシ、どうやらこの2人は話しだすと言い合い口調になるらしい…
それが普通らしいので、もう誰も止めないようだ。
「ていうか、なんで俺がヨメなんだよー」
ルードはちょっと納得いかなくてボソっと抗議するが…
「だって、家事全般こなせるし、気は利くし、しっかりしてるし」
アキラがルードのおヨメさん度について語ってると…
「そうそう、料理はウマイし、美人だし」
ヨシも加わって言う。
『カンペキ、理想だよ!』
最後には声をタブらせて言う2人。
「う…、なんか嬉しくないかも…」
微妙なトコロの褒めかけに苦笑いするルード。
仲が悪そうにみえて、妙なところでは、団結するヨシとアキラ。
「アキラとヨシって、仲いいのか悪いのかわかんないね」
「つーか、仲いいわけねーだろ!会話聞いててわかんねーか?」
ヨシが聞き捨てならないとルードに言い返すと…
「そうそう、眼中にない」
アキラがボソっと言うが…
「あぁ?そういう言い方ねぇだろ!散々文句たれといて!」
ヨシがその言葉にムカっとして言い返す…
「やれやれ…」
みずきがその様子をみてため息をつく…
また言い合いになっている2人を横目にルードはみずきに話しかける。
「なんか、ヨシとアキラがそろうと一気に賑やかになるね、スゴい」
「あぁ…案外、似ているのかもな…性格」
呆れぎみに答えるみずき…
だから衝突しやすのだろう。
「はは、気が合わないけど似たもの同士ってカンジかぁ、言えてるかもな。あ、そうだ…みずきたち酒飲んでんだよな、なんかツマミ持ってくるよ…」
ルードは気付いて立ち上がり、食べ終わった食器をついでに持っていく…
「あぁ、ありがとう」
みずきは礼を言って…視線を賑やかな2人に戻す。
「あれ?ルードは?」
アキラが気付いてみずきに聞いてくる。
「あぁ、ツマミを取りにいってくれた…」
そう答えると…
「おー、気がきくじゃん…さすがルード!誰かさんとは違うな~」
「ふん、オレは酒飲んでねーんだから、飲んでるテメーが取れよ」
ヨシの嫌味にアキラは素早く言い返す…
「お前なぁ、折角俺が酒買ってきたんだから飲めよ!」
ムスっというヨシ…
「オレ未成年だからなー」
「よく言うぜ、都合のいいときだけイイ子ぶってよー」
ケッとなって言い返すヨシ…
「だってなー、あんまり旨そうな酒ねーんだもんなぁ…」
「ったく、文句が多い!みろよ、みずきなんか何でも文句いわず飲んでるだろー」
ちょうど酒に口をつけているトコロをさして言う。
「みずきは飲まなきゃダメなんだよ、酔わすのが目的なんだから!な」
アキラもみずきと瞳を合わせウインクする…
そんな可愛い仕草のアキラにドキッとしてしまうみずき…
「質問~、なんでオマエはみずきを酔わせたいんだ?」
片手をあげてアキラに問うヨシ…
「ん?ただ、みずきが酔ったらどうなるか興味あるだけ…深い意味はねーよ!ほら、飲んで飲んで…」
ヨシの質問に答えて、みずきにさらに酒をすすめるアキラ。
「…たぶん、酔わないと思うけど…」
みずきは首を傾げながら酒缶を受け取る。
「みずきが酒強いのって遺伝かなにかか?」
ヨシはみずきに聞いてみる。
「多分な…母親が酒に強かったから、父は弱かったけどな…」
「ふーん、極端な遺伝だな、みずきンちは…」
ヨシは答えを聞いて頷く…
「ヨシは顔すぐ赤くなるし、アルコールに弱そうだよな、これも遺伝?」
アキラが何気に聞くと…
「さぁな、親父が酒飲んで帰ったの見たことねーし、本当の母親の記憶ってほとんどねぇからわかんねーな…」
首を傾げながら答えるヨシ。
「ふーん、お前も母親知らねーのか…」
それを聞いてポツリと呟くようにいうアキラ。
「お前もって、何?」
ヨシがすかさず突っ込む…
みずきも気になってアキラの答えを待つ…
「ん?いや、ルードもだなって思って…」
それを察してか、アキラの答えはみずきが期待した答えとは違っていてアキラの母親についてではなかった。
「ルードの本当の母親もルードが小さい頃に亡くなったらしいから…」
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