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《4人の関係》6
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「ウソ、ルードも義理の母親から虐待受けてたのか…知らなかったな」
ヨシはアキラの言葉に素直に驚いている。
「ルード自身最近まで知らなかったんだよ、あ、ルードが戻ってくるからこの話、終わり!」
「お、おう!」
アキラの言葉に2回ほど頷いて黙るヨシ…
そこへ、ルードが酒のツマミを3品ほど持って来て…
「あれ、なんか静かだな…どうしたんだ?」
さっき、あれだけ賑やかだったのに、沈黙してる状態が不自然にうつり聞いてしまうルード…
「えっと…」
ヨシが詰まっていると…
「べーつに、なんかコイツと話すのに疲れて…」
ひょうひょうと答えるアキラをみてヨシが…
「んだと!コラッ!」
またムカっとなって怒鳴っている。
「はは、その調子、その調子!」
テーブルに皿を置きながらルードが笑顔でいう。
「おー、うまそー、さっそくいただきます!」
ヨシは嬉しそうにツマミに手をのばす…
「ごめんな、動かせてばかりで…」
アキラが隣に戻ってきたルードにいう。
「いいって、好きでやってるんだから俺は」
相変わらずのルード、そう微笑んでいる。
「ルードはホントいい子だな」
アキラはよしよしと綺麗なルードの髪を撫でる。
「こ、子ども扱いはヤだなぁ…」
「オイ、ルード、こども扱いが嫌ならお前も酒飲めよ、温まるぜ…」
ヨシが手招きしながら酒をすすめている。
「俺?…飲んでいいんなら飲むケド…俺中1だぜ?」
「かたいことゆうなって、ルードは間違っても13才にはみえねーから」
ルードに近付いてヨシは笑いながらいう。
「それもなんかムカツクな…ヨシ、もう酔ってんの?」
少しムッとしながらルードは答える。
「ヨシ…」
みずきが止めようと声をだすが…
「みずきはヒトの事、注意できねぇだろ、中坊からタバコやってたんだからなー」
ヨシが素早く言い返す。
「……」
うっと言い詰まるみずき…
「マジ?」
アキラがじとーっとみずきをみる。
「…アキラ」
困ったふうに名前を呼ぶみずき。
「…何本くらい吸ってたんだ?」
じっとみつめたまま、アキラはみずきに問う。
「…少ない時で、1~3本…」
アキラの瞳から逃れられなくて…渋々答える。
「多いときは?」
さらに厳しくつっこむアキラ…
「……、…ひと箱」
そんな責めるような目つきでみられて…とてもつらいみずき…
言いにくそうに答える。
「イチダース以上ってコト?はー、信じらんねー。成長期に有害なモン吸うんじゃない!バカモノ!…まぁ、今更言っても遅いけど…」
「すまない…」
「これからは極力吸うなよ、だから胃腸も弱くなって自己治癒力が低下して治りが遅いんだよ、わかった?」
アキラは少し怒ったふうにみずきにいう。
「すまない、今は吸ってない…やめたから」
アキラが怒ってしまうので取り敢えず謝るみずき。
「えー?アキラってそんなにタバコ嫌いだったっけ…」
ルードがアキラの様子をみて聞く…
「え?いやさ、みずきの無謀さにハラが立っただけ…自己管理くらいできるだろー、いくら中学生でも…」
「つーか、そこまで言うかぁ…お前、みずきだってストレス溜まったりしたから吸ってたワケだろ…」
ヨシがふと助け船を出す。
「…う、まぁ、そうだけど…」
酔ってるとはいえヨシの言葉は的を射ていて、少し詰まるアキラ。
「自己管理って、アキラだってよくカゼひいたりするじゃん…」
さらにルードまで突っこんでくる。
「…むぅ、だからオレは生まれつき免疫力が低いから、一生懸命、高めようとしてるのに、みずきは元からある免疫力を自分で下げてんだもん腹立つ!」
ふん、と鼻をならしてそっぽむくアキラ。
「…それでそんなに怒ってたのか、アキラは…」
ルードが理解して言葉を返す。
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