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《4人の関係》18
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「そうそう、そこの先輩たちいつも話してるよ、イイ男になるには、女に優しく、清潔に、フリーの時はどんどん経験つんで男をあげろって」
「ふーん、一利あるな…」
ルードの言葉に少し共感したのかヨシが頷きながら答える。
「ばか、ルードには早すぎだって、真にうけすぎ!中学生になに教えてんだ、そいつら!」
ぷんぷん怒りながら言うと…
「いやいや、アキラは人のコト言えないと思うぞ!」
ルードがすかさずつっこむ…
「ははっ確かになー、小学生に手ェーだしてんだもんなー」
ヨシが同感して頷く…
「なッてめーだってだろーが!」
ちょっと待てと言い返すアキラに、ヨシは…
「ケ、俺は知らなかったんだよー」
軽く言い逃れる。
それをみて、また言い合いになると長くなりそうだったので、割って入るルード…
「ま、いいじゃん、俺、風呂入ってくるよ…早くしないとカウントダウン見れなくなるしな…」
そう笑ったままいう。
「お、そーだな行こう行こう!」
ヨシもルードについて行く…
「ルード」
アキラは本気かよと名前を呼ぶ…
「だから、一緒に入るだけ、心配しなくていいよアキラ。ダチだもん俺ら、なー」
「なー」
ルードの言葉に笑顔で返すヨシ。
「…もう、勝手にしろ!」
憮然としながらアキラが言うと…
「うん、行ってくる」
相変わらず何をするにも楽しそうなルード…
身体は大きくてもやっぱ中身は、まだ中学一年生…
かと思えば自分たちもびっくりするような爆弾発言をする…
ルードの言動は計り知れない。
「はぁ…」
アキラは色々疲れて、ため息をつく…
「アキラ…」
それを見てみずきは、そっと名前を呼ぶ…
「ん?」
アキラはみずきの膝の上にいるので振り返って視近距離で聞く…
「…アキラは、ルードとヨシが仲良くするのは嫌なのか?」
優しく聞いてみる。
「え?」
「…いや、そんなふうに見えて…」
「…ホントは仲良くしてほしくない、でも…あいつら気が合うみたいだし、ルードの好きにすればいいとも思う。けど…なんとなく腹がたつ!」
むぅ、と、表情を変えながら答えるアキラ…
「アキラ…」
優しく髪を撫でるみずき。
「…大人げないとは思ってるんだけどな…なんかヨシ相手だとムキになってしまう…」
はぁ、と溜め息をつきながら…しおらしくいうアキラ。
「…ヨシは、多少性格に問題あっても、基本的にはいい奴だから…アイツは。アキラはヨシが嫌いなんだよな…?」
ヨシとアキラが少しでもケンカをしなくなれば…と、みずきは思って話しを続ける。
アキラは、うーん…と首を傾げて答える。
「昔は嫌ってたけど…今は嫌いっていうか、近くにいるとオレのコンプレックスのツボ押しまくるからヤなんだよな…」
「コンプレックス?」
みずきも首を傾げて聞く…
「そう、背高いのとか力とか、そうゆうの」
「でも、それなら…今のルードも同じじゃないのか?」
ルードの成長は著しいし格好いい…
「ルードはいいんだよ、カッコよくなるのを見るのは嬉しいって思えるから…でもヨシには、BOUSん時いつもいじめられてたし…ヤな奴ってインプットされてるから、仲良くは無理かな…ま、別に好きでも嫌いでもないよ」
「そうか、今はヨシと一緒に居ること自体、苦痛になってる訳じゃないんだよな…」
みずきはアキラの言葉を聞いて考えるように聞く…
「まぁ、ヨシの性格も分かってきたし、ムカつくけど苦痛とかは思わないって、何でそんなこと聞くんだ?」
アキラは何故?と首を傾げて問う。
「いや…ヨシは強引な所があるだろう?今日も泊まりたいと言い出したし…アキラが本気で嫌がっていたなら、悪いことをしたと思って…」
真剣にアキラにいうみずき…
「…えっ、そんな事、気にしてたのか?みずき」
驚いて声を出すアキラ…
「…あぁ、当然だろう」
「……」
返す言葉に詰まっているアキラに…
「俺はいつもアキラのことを一番に考えているから…」
みずきは続けて、アキラを後ろから優しく包み込むように抱き寄せながら…耳元で囁く。
「……ばか、少しは自分のことも考えろよ」
アキラは少し顔を紅くして…照れ隠しに口調を尖らせる。
「あぁ、考えてるよ…本当はヨシとルードが一緒に風呂に行ってくれて、アキラと2人きりになれて嬉しいと思ってるから…」
アキラのことを一番に考えているけれど…そういう気持ちは捨てられないものだから…
「みずき…ホント馬鹿…」
アキラはそう微笑んで、そっと口付ける。
それを穏やかに受け止めるみずき。
優しく2人の時間が流れていく…。
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