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《4人の関係》21
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まだ上半身裸なヨシ、上着の袖に腕を通すのを止める。
不意に向かい合ったルードの肩を抱き…軽く口づけをするヨシ。
「……」
いきなりキスをしかけてきたヨシに瞳を交わしたまま動きをとめるルード…
「キスがしやすくなった…」
ルードの背が伸びたおかげで、わざわざ屈まなくてもキスができると勝手に呟いて笑うヨシ。
「……」
その顔を見て、ルードもニッと笑って…
肩に回された腕を外して持ったまま…もう片方の手でヨシの後頭部に触れ、お返しとばかりにソフトキスをしてやる。
「ガキチューなんて挨拶がわりだよ!」
そう余裕で言うルード…
「言うなぁー。じゃ、ベロチューしよーぜ?」
ヨシも楽しげにいう。
「ヤーダ!」
ルードはぱっと手を離して、あっさり断る…
「なんでよォー」
少しふくれっ面でいうヨシ。
「だって、ヨシの舌チューは、ソノ気になるからヤダ!」
べーっと舌を出しながらいうルード…
「プ…覚えてんの俺とのチュー」
なんとなく嬉しいヨシ。
「忘れらんねーよ、ヨシって、モロ腰にくるチューするよなー、コツ教えてほしーくらい」
微笑んでいうルード。
「じゃ、今度ウチにくる?いくらでも手ほどきしてやるぜ?」
「今、メチャ誘ってるだろー」
「イケネェ?」
ヨシは微妙に自信に満ちた聞き方をする。
「……」
「……」
しばらく瞳を重ね…
お互い心を探るように見つめたあと、ふっと笑って…ルードが言う。
「でもさー、ヤるんなら俺が挿れる方ね!」
「あぁ?んなワケねーだろ!」
おもいっきり難色を示すヨシ。
「じゃ、ジャンケンで決めよっか!」
思いついたように言うルード。
「ぜぇーったい却下!考えてもみろよ、お前、8才も年下なんだぜ?俺のが上に決まってんだろー!」
「ぶー、その考えには反対ーっ、今の時代、年功序列より実力主義!年なんか関係ねーよ、出来る奴が上にいくんだからな!」
自信満々に言うルードに、困ったように大きくため息をつくヨシ…
「オマエなぁー」
「そーだろ!」
呆れるヨシを尻目にニッコリ微笑むルード。
「つーか、それをエッチにあてはめるかフツー…ガキのくせに」
「ガキじゃねーもん!」
子ども扱いされてプイと怒るルード。
その瞬間…
「ッしゅ…!」
またヨシは、くしゃみをする。
「…んなことより、早く服着ろよ、本当カゼひくぜ?」
ルードは心配しながら言葉をかける。
「へー、へー」
ルードを誘うのは、かなり違う意味で難しいなぁ…と首を傾げるしかないヨシだった。
《4人の関係》終
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