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《カウントダウン》3
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「え?」
それを聞いて、みずきも様子を覗きこむ…
ヨシが鼻を抑えているのに、口も閉じているアキラ。
嫌そうな顔はしているけれどそのまま時が止まってしまったかのようにぴくりとも動かない…
「……」
3人とも様子を伺いつつ、何秒息を止めているのか気になり…心で秒数を数え始める。
数えていて…20秒を越えた頃、不意にみずきが…
「アキラッ!」
声を出す…
息をしていないアキラなど、たまらなく不安で長く見ていられないみずき…
その声で、アキラはピクっと反応して口で大きく息をついて…
「んー…、やめろ…」
目を閉じたまま、煩げにヨシの手を払い避けて規則正しい呼吸をはじめる。
「あー!もう、みずきのばかッ、どのくらい止めてるか数えてたのに!」
「そーだぜ!みずきが声出したから23秒で息しだしたじゃねーか!」
ルードとヨシが遊びをとられて非難の声を上げるが…
「阿呆!アキラで遊ぶんじゃない!」
アキラに呼吸が戻って安心したのとで気が抜けて…ため息をついて叱るみずき。
「チェッ!」
叱られて2人が拗ねていると…
「ん…もー、うるさいなぁ…」
頭の上で会話され、アキラは唸るように呟いて瞳を開ける。
「…あ、起きた」
ルードが呟く…
「!?…な、何?」
起きてみると、間近にルード、ヨシ、みずきの顔が見えて…
やや圧倒されて横になったままアキラは聞く…
「みんなでアキラ、起こしてたんだよ、みずきがジャマだって…」
ルードはさらっと答える。
「邪魔?」
アキラはみずきを睨みながら言葉を繰り返す。
「ち、違…ルード!」
みずきは慌ててルードを見る。
「だって、アキラがいたらお茶漬け食べれないんだろー」
「お茶漬け?」
ゆっくり起き上がりながらアキラは聞く…
「うん、さっき作った。アキラもいる?」
頷いて聞き返す。
「んー、寝起きだから…いいや、ひとくちみずきの貰うから、ありがと」
髪をかきあげながら…みずきと瞳をあわせる。
「あぁ、大丈夫か?」
取り敢えず、心配してしまうみずき。
「何が?」
ちょっと煩げにいうアキラ。
「そーそー、さっきアキラ寝ながら息とまってたよ?」
ルードがフォローして言う。
「オレが?」
「うん…ヨシがアキラの…」
「バカ、言うなよ!」
ルードの言葉を制して慌ててヨシが声を出す。
「…?ヨシがなんだよ」
むっとしてアキラがヨシを睨む…
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