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《カウントダウン》7
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「ハイハイ、おめでとさん!ルードと年越せて今日は最高!」
ヨシはルードの肩を寄せて唇にキスのお返しをする。
「……」
その様子を見て、無言になるアキラに…
「アキラ?」
みずきは優しく声をかける…
「みずき…」
答えたその唇へ、そっと口づけするみずき…
「明けましておめでとう、今年もよろしく…」
柔らかいキスを終え、もっとお決まりの言葉を伝えてくるみずき…
「ふふッ、こちらこそ…よろしくな」
アキラはみずきの言葉で笑顔を戻して答える。
「あぁ、もういいか?アキラ。先に休んだ方がいい…明日のために」
アキラを心配して言葉をかけるみずき…
「ん…わかった、」
アキラはみずきの言葉に素直に頷く…
けっこうツラいのだろう…だるそうなアキラを見て思うみずき。
「じゃな、ルード…」
アキラはなんとか立ち上がり、みずきの支えを断りながらルードへ言葉をかける。
「うん!しっかり休んで風邪治せよ!アキラっまた明日なっ」
まだまだ元気なルードの頬に、軽くキスをして…
「おやすみ…」
と、声をかけるアキラ…
「うん、オヤスミ、アキラ!」
ルードもお返しにアキラにチュッと頬にキスをする。
「ホント熱高いな…明日行ける?」
その際にアキラの首に触れて…その体熱感に、そう聞いてしまうルード。
「薬飲んだし…大丈夫」
さっと言葉を返して行こうとするアキラ。
「…オイ!明日、足手まといにならないように、しっかり休めよ!」
そのアキラに、ちょっぴりつんけんした言い草で声をかけるヨシ…
ケンカばかりしているけど…一応、心配しているようだ。
「ハイハイ…わかった、オヤスミ」
こちらも、フンと、鼻をならすような受け答えなアキラだが…ちゃんと挨拶はしている。
「いくぞ、アキラ…」
寛大な心で、その様子を見守っていたみずきがそっと声をかける。
「…ん、わかった」
すっとみずきの肩を押して瞳をあわせて、奥のベッドのある部屋へ移動するアキラ…
みずきは、やはり心配でついていく…
「みずき!お茶漬け冷めちゃったけど、まだ食う?」
奥の部屋に入りかけるみずきに聞くルード。
「あぁ、すぐ戻るから…置いておいてくれ、すまない」
みずきは礼をいいながら…部屋に入り戸を閉める。
「みずき、戻ってろよ。寝るくらい一人でも寝れるから…」
振り返って、すぐ近くにいるみずきにいうアキラ。
「…あぁ」
みずきはアキラがベッドに座ったのを確認し、アキラの額にそっと手を当ててみて…首をかしげ…
何もいわずイソイソと部屋を出ていく…
(…アレ)
独り、とり残されたアキラ。
なんだか、自分が予想した反応と違ったので…一瞬、呆然としてしまう。
みずきならオレが嫌がってもついていそうなのに…
「ま、いいケド…」
アキラは不納得ぎみにぼやいて、ごろんと横になり溜め息をつく…が、心はもやもやしたまま…
とても寝つけそうにない。
(う゛ー…)
自分が戻っていろと言った手前、みずきを呼ぶわけにもいかないし…
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