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《元旦の朝》5
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「アキラ…」
アキラの髪をそっと撫でて静かに頷くみずき…
「…あ、でも、今日出掛けるんだから、エッチはナシだからな!」
今日はキスだけとストップをかけるアキラ…
「あぁ…わかってるよ」
言われなくとも…
絶対アキラに無理はさせないから…。
しっかり頷いて…アキラの顎を持ち…
そっと一度、口づける…。
いったん離れ、長い睫毛…綺麗な深緑の瞳を閉じて待つアキラを間近で見つめる…
自分も瞳を閉じてしまうのが勿体ない気がして…
再び唇を重ねた時は、ぎりぎりまでその姿を捕らえたまま…
柔らかいキスを交わしていく…
そのまま、深いキスヘ…
「…ん、…は、ぁ」
ゆっくり…決して激しくならないよう…
抑えながらのディープキス…
合間に息をつくアキラがなんとも艶っぽくて…
みずきはやはり身体の芯が熱くなる。
「…、ん…」
やばくなる前に…そっと唇を離すみずき。
「ん、…おしまい?」
余裕のないみずきとは違い…
瞳を合わせて微笑みながら、まだまだ余裕だと言わんばかりに軽く聞いてくるアキラ…
「……ごめん、おはよう」
やはり勝てないな…と内心呟きながらアキラを抱き寄せるみずき。
「じゃ、オレ、そろそろ起きるから、ルードたちも気になるしな…」
アキラは完全に目が覚めたので、出掛けるため落ち着かないのか起き上がる。
「あ、あぁ…それなら俺も」
みずきも起き上がろうとするが…
「みずきは、もう少しゆっくりしてろって、全然休みないんだから」
アキラはそう言ってみずきに微笑むと…
布団から出て、素足でペタペタ歩いていき、クローゼットの中にしまってある新しい服を取り出して、おもむろにパジャマのズボンを脱ぎ始めるアキラ。
「……!」
アキラの動きを目で追っていたみずきは、少し慌てて目を逸らす。
アキラは着替えようと思ったら、みずきが見ていようとお構いなしに着替えはじめるから…困ってしまう。
人の着替え姿などあまり見ないみずきだから、好きな人の着替える姿など…なおさら凝視できずいつも、ひとりあたふた目を逸らしてしまう。
それをよくアキラはからかって来るのだけど…
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