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《帰り道》6
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「…ええ、アキラは昔から…なんでも1人で考えて…しっかりした、本当に手のかからない子でした…」
だから、今更頼れと言った所で…無理なことなのかもしれないけれど…
「…健次さん?」
行こうと歩きだしたアキラの肩に触れ…
健次は…
「僕は、いつもアキラの味方ですよ…」
そっと笑顔で囁く…
「…うん、」
静かに頷いて、アキラはみんなの所へ戻っていく…
「みなさん、遊んでいただき、ありがとうございました」
健次はいつもの笑顔でお礼をいう。
「ううん、楽しかったよ。な!」
「そーそー、貴重な体験になりましたよ、な、コウジ!」
ルードと瞬助の言葉に答えるコウジ。
「うん…健次さん、また来るから」
「はい、コウジ…皆さんもまたいらしてくださいね」
健次は優しく見送ってくれる。
みずきはアキラの隣に寄り添い歩き…
そっと聞く…
「…健次先生と何を話していたんだ?」
その質問にアキラはみずきと瞳を合わせて…
「ん…色々ね。沢山話しができて嬉しかった」
内容については触れず微笑して答えたアキラ。
「そうか…よかったな」
アキラの考えなど思いもせず、微笑むみずき。
「うん…」
ちいさく頷いて…
アキラはこれからのコトについて…
曇る心を隠すのだった…。
《帰り道》終
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