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《終了撮影》4
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メールは夜11時過ぎに来ていた。
ついさっきだ…。
案の定みずきからのメール…
『俺は今、仕事が終わった所、アキラは休憩、何時から何時までだ?余裕があれば教えて欲しい』
あいかわらずな内容を見て、アキラは微笑み…
『お疲れ。今から2時まで休憩、仮眠するから起こすなよ』
簡単にそっけないメールを返す…
マイペースなアキラらしい。
そして目覚ましをセットして寝る体勢に入る…
直ぐ後、またみずきからメール…
『わかった…おやすみ、アキラ』
「はいはい、おやすみ」
そのメールにのんびりした言葉でだけ答えるアキラ…
みずきはホント、マメな奴…。
それとも、必死なのかな…
傍に居られないから、気持ちだけでもって…
オレは…
丁度良かったって思ってるのに…
独りで終える18歳…
独りで迎える19歳…
それが…オレらしくていい。
そのまま瞳を閉じ、しばしの休息をとるアキラ…。
仮眠をしている間に日付は変わり、1月13日、1時45分。
携帯のアラームで目を覚ますアキラ…
浅い眠りだったのですぐ起き上がり、台本をもう一度確認する。
NGは少なくして早く終わりたいから…
10分ほど台本に集中していたアキラ、不意に携帯が鳴る。
「ん?」
見ると、みずきからのメール…
「まだ寝てないのか、あいつは…」
やれやれと、声を出し内容を見る。
『今、電話してもいいか?』
わざわざ聞いてくる所がみずきだな…と笑ってしまうアキラ。
『1分だけならいい』
そう、意地悪なメールを返す。
すると案の定、すぐ電話がかかってくる。
かけ主は当然みずき。
「…はい?」
溜めつつ電話に出るアキラ。
『あ…俺だけど…』
みずきは詰まりながら言う…
「分かってるって、何?」
『ごめん、言っておきたくて…』
アキラの口調を聞いて、怒らせてしまったのかと謝る…
「だから何?」
相変わらずなみずきに冷たいふりをして本題を促すアキラ…
『あぁ、…19歳、誕生日おめでとう…アキラ』
優しい声が耳に届く…
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