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第3voice. はじめてのお仕事(6)
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「TV出演って言っても特定の系列でしか放送していないし、出演中は進行役の言うとおりにしてたら大丈夫だよ」
「……だ、だいじょーぶ……ですかね」
「大丈夫だよ。私もついてるから」
笑顔を絶やさずに、蜜樹さんはそう言ってくれた。
蜜樹さんの言葉と存在は、とても大きい。
安心させてくれる。
多分、これは父さんと母さんも思ってることだと思う。
「詳しいことは、また後日に。奏くんが承諾書を持ってきてくれた時にでも」
「はい!」
「レッスンのことも、事務所専属講師に指示しておくからね。それについても、その日にちゃんと話し合おうね」
「レッスン……」
「ひとりじゃないよ。一応、もうひとり……いや、ふたり……かな。奏くんと一緒にレッスン受けさせる予定だから、安心して」
「あ、はい」
また、蜜樹さんに手間をかけさせてしまったのだろうか……。
何の経歴も無い、ただの素人同然の新人なのに……こんなによくしてもらっていいのかな。
気を遣わせてしまって、いいのだろうか……。
うぅ……なんとなく、罪悪感……。
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