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act.3-11
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グイッ
「うわっ!!!」
ハッ!!
俺はなんてことを!!
「す!すいませんっ!!」
「ゴホゴホッ……お前は…、台風のときの……。」
「覚えててくれたんですか!?」
「あぁ。」
……嬉しい。
「そうっすか……ヘヘヘ////」
っておい!なに照れてんだ俺!
「先輩………大丈夫でしたか?」
「ああ、大丈夫。」
「……すいません、俺。緊張しちゃって………。」
「緊張?あぁそういえば、会うの久しぶりだしな。元気だったか?」
「はい!」
「あの日、送ってったあとは大丈夫だったか?風邪引いてたみたいだったけど」
「あ、はい!大丈夫でした!」
「そうか…。その事がずっと気になってたんだ。大丈夫だったんならよかった。」
「俺も!ずっとあの日のことお礼言いたくて………。でも先輩のこと探したんですけど居なくて、全然会えなかったから……。
あのときはありがとうございました。初対面の俺に、あんなに親切にしてくれて、本当に助かりました。」
優しい人だな………。
風邪のこと、ずっと心配してくれてたんだ。
「………どういたしまして。」
今もほら、優しく微笑んでくれてる。
つられて俺も微笑んだ。
なんだか目が離せない。
先輩………かっこいいな…。
「…じゃあ、そろそろ行くわ。これから打ち上げがあるからさ。」
ハッ!!
思わず先輩の笑顔に見とれてしまった!
「は、はい!」
フッ………。ポンポン。
「じゃあ、またな。」
そう言って先輩は、俺に背を向けて行ってしまった。
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