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act.5
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俺は今、ひどく後悔している。
なぜあのときちゃんと断っておかなかったのかと……。
「「カーンパーーーーーイ!!!」」
合コン当日。
俺はちびちびと飲めもしないビールを飲んでいた。
「羽純くんってどういう子がタイプなのー?」
正面に座っている女の子に質問をされてしまった。
たしか、ゆみちゃんだった気がする。
あれ?まみちゃんだったかな?
今日の合コンに集まったのは、男女あわせて6対6の12人。
先ほど乾杯前に、自己紹介をしあったが、ぶっちゃけ女の子の名前はほとんど覚えていない。
「えっ……、タイプですか?」
たたたタイプ!タイプ!!
「や、優しい子とか、……かな?」
在り来たりな答えをしてしまったー!!
失敗………。
タイプ……、かぁ。
先輩はキレイ系だよな……。
漆黒の瞳なんて吸い込まれそうで、目を合わせることができない。
髪も黒くてクールな印象だけど、その反面笑顔は可愛らしくて………。
性格も優しいよな。俺のこと心配してくれてたみたいだし……。
「はぁ………。」
先輩に会いたい…。
もっと知りたい…。
会えない、知れない……。
でも頭から離れない……。
それがとてももどかしい………。
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