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act.Ⅰ-2
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「おはようございまーす。」
「おお!玉ちゃーんおっかえり!」
「はぁ……。佐川さん、その呼び方いい加減やめてください。」
彼は、先輩添乗員の佐川さん。
いつもいろいろとよくしてくれる。
「いいじゃねえか。可愛いだろ?玉ちゃんって。」
「佐川さんがそう呼ぶから、最近ほかの先輩からも呼ばれるようになったんですよ。本当勘弁してくださいよ。」
「広まってんのか!良かったな!ハハハ(笑)」
「ハハハじゃないですよ!全く。」
「ほーら、そこ。佐川と玉城。仕事してね、仕事。」
「「すいません。」」
「じゃれ合うなら昼休みにしろよ。」
じゃれてるっていうか、絡まれたんだけど……。
「玉城、ちょっと来い。」
「はい。」
急に真面目な表情になった部長に呼ばれた。
「これ、アンケート。全部今日中に頼むわ。」
部長のデスクには、黄色いアンケート用紙の山が3つも置いてあった。
「え……。」
「これ、スイス。これは日光。で、これが伊豆。今日中にアンケートまとめて、明日佐川と一緒に本社の方にいってくれ。」
「本社ですか?」
「そ。10時に4階の第8会議室ね。」
ま、じ、か……。
この3つの山を今日中にとか、残業決定。
俺は部長に気付かれないように小さくため息をついた。
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