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act.9-2
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〈 もうすぐ着く 〉
今日はもう金曜日。
昨日まではあんなに楽しみにしていたのに、今は緊張で笑顔を作ることさえ困難になってしまった。
〈 了解です! 〉
返事を打ちながらエレベーター内の1階のボタンを押した。
" ポーン 1階です "
エレベーターを降りて、正面玄関に向かう。
大きな受け付けの前を横切ったとき、ちょうど先輩が会社に入ってくるのが見えた。
「先輩!」
俺の声に気付いた先輩が手を挙げてくれた。
笑顔だ。かっこいい…。
「今晩は!お疲れさまです。」
「あぁ、おつかれ。じゃあ行こうか。」
俺と先輩は会社を出た。
「間崎、腹減ってるか?」
……間崎だって。////
「俺はあまり……。」
「俺もそんなに減ってねぇから、軽く摘まめる所でいいか?」
「あ、はい!」
「酒は?飲める?」
「飲めます!……1、2杯くらいなら…。」
「クス…。それ飲めるって言わねぇよ(笑)」
「飲もうと思えば何杯でも飲めますから!」
「じゃあそこら辺の居酒屋でも入るか。」
本当は全然飲めないけど、先輩につまらない奴だとは思われたくなくて、つい見栄をはってしまった。
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