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act.Ⅱ-2 お前は知らないだろうけど
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12時頃高校の駐車場に着き、車をとめ、正面玄関へと向かう。
懐かしい……。
圭介の高校は俺の母校でもある。
プールを横切り、第2運動場に出た。
体育はハードルか…。
まだ少し時間があるため、ぼんやりとハードルをしている生徒たちを見ていた。
体操服のラインが緑色ってことは3年生か。
俺も緑だったなぁ。
そんなことを考えていると、ふと1人の生徒が目に入った。
その生徒は男で、友達と喋っていた。
時折見せる笑顔が印象的で、単純に可愛いなと思ったんだ。
" キーン コーン カーン "
チャイムが鳴り、俺は正面玄関へ再び向かった。
「おせーよ瑛介!」
圭介がこちらに走ってきた。
「コラ、ありがとうお兄様だろ。」
「ありがとん、おにいたまっ♡」
「きも。」
「ひっでー!」
「じゃあ帰るわ。もう弁当忘れんなよ。」
「サンキュ!」
圭介の頭を撫でて、俺は来た道を戻った。
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