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act.Ⅱ-9 お前は知らないだろうけど
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" 2番線 列車が発車します ご注意ください "
いつもは乗らない線の電車に乗った。
俺はドアに寄りかかり、ぼんやり外を眺めている。
いくつかの駅に停車した辺りで、少し車内がすいてきた。
座れないかなと思い、車内を見渡す。
その時、急に俺の心臓がドクンとはね上がった。
間崎がいる……。
そう…。なかなか俺の頭の中から消えてくれない、あの間崎が同じ車内にいたのだ。
こんな偶然って、本当に起こるんだな。
もう一度こっそり間崎の方を見てみる。
あ、制服だ。
この間は体操服だったからな。
どうやら参考書のようなものを読んでいるようだった。
受験生だもんな。
どこ行くんだろ。大学?専門?短大?
俺の大学こればいいのに。
なんてな…。
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